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桜と絵本と豆乳と

参参参(34&35)取り合えず読了

2023年10月22日 | 読書
 10月になって半月ぐらいの間に読んでいた本。それなりに没頭して読んだが、すぐ記さないと感想など消えてしまうものだと改めて思った。
 取り合えずの読了メモという事で…




『百花』(川村元気  文春文庫)
 母と息子の「記憶」の話。確かに切ないストーリーだが、やや技巧が過ぎる展開に思えた。映画化されている。息子役の菅田将暉はちょっとイメージが違うなあ。


『大河への道』(立川志の輔  河出文庫)
 志の輔の新作落語をもとに小説化された。面白い。設定や背景は違うけれど、名作「歓喜の歌」を彷彿させる。どんでん返しがあり、ぜひ映画で見たい。


『マリコ、うまくいくよ』(益田ミリ 新潮文庫)
 お仕事漫画の文庫化。世代の違う三人の「マリコ」を、同じ場面に立たせることで心情を際立たせていく。この手法は漫画の特性をうまく活かしていると感心。


『古武術に学ぶ 子どものこころとからだの育てかた』(甲野善紀 ビジネス社)
 今年の発刊。甲野氏の生き方は、私たちが本当に教育の根幹を理解しているか、と大きく心を揺さぶる。第一章のタイトルでそれがわかる。曰く「コロナ禍で浮き彫りになった『子どもは後回し』社会


『古武術に学ぶ身体の使い方』(甲野善紀・岡田慎一郎  夜間飛行)
 上著に続いてはずみで購入。これも今年の刊行。「70歳の壁などない!」という副題にもそそられたか。実に興味深かったのは「コラム 失せ物探し」。探し物についてのある結論を得心した。


『答えは出さないという見識』(平川克美  夜間飛行)
 出版社のメールマガジンで行っていた人生相談をもとにした著書。しかし普通ではないことが書名にも現われている。「胸のすくような回答」は一切なし。なぜなら、人生において大事なのは答えではなく…