録画していた年末番組を観ていたら、秋田に県外から移住してきた方が「秋田は何もない、と言わないこと。言霊になる」と真っ当なことを語っていた。それは本県だけでなく過疎の地方であれば言いがちなことだ。つい口にしがちなその文章は、「何」とは何かと問われた時に、価値観があぶり出されることになる。
「何もないけど、何でもある」という逆手をとる言い方もよくされるが、通ずるものがある。しかしどんな国の奥地の映像を見てもスマホを使う人の姿が映し出される世界を、どう把握すればいいのか。AIが解決してくれる問題の範囲は拡大していくかもしれないが、結局行くのも引くのも、一人一人に委ねられる。
教職最後の年、次年度から統合する学校の教育目標の案を作成してきた。「つくる」というシンプルな語に込めた意味はいくつかあった。しかし芯の部分には「つくりだす人になってほしい」という願いを置いた。第一次産業から始まる人間の営みは、第何次になろうがそこに集約される。自分は「何」をつくるのか。
アウトドアと縁遠い生活者が口幅ったい物言いをするが、自然とどれだけ接点を持てるかは、かなり本質的なことだと思う。農作業や除雪も含めて、努めて肌に刻むことは必ず何かをつくり出す。そして「子どもは自然」という論を頼れば、絵本読みを続ける自分も「つくる」一員だと考えられる。今年も頑張ろう。
「何もないけど、何でもある」という逆手をとる言い方もよくされるが、通ずるものがある。しかしどんな国の奥地の映像を見てもスマホを使う人の姿が映し出される世界を、どう把握すればいいのか。AIが解決してくれる問題の範囲は拡大していくかもしれないが、結局行くのも引くのも、一人一人に委ねられる。
教職最後の年、次年度から統合する学校の教育目標の案を作成してきた。「つくる」というシンプルな語に込めた意味はいくつかあった。しかし芯の部分には「つくりだす人になってほしい」という願いを置いた。第一次産業から始まる人間の営みは、第何次になろうがそこに集約される。自分は「何」をつくるのか。
アウトドアと縁遠い生活者が口幅ったい物言いをするが、自然とどれだけ接点を持てるかは、かなり本質的なことだと思う。農作業や除雪も含めて、努めて肌に刻むことは必ず何かをつくり出す。そして「子どもは自然」という論を頼れば、絵本読みを続ける自分も「つくる」一員だと考えられる。今年も頑張ろう。