編者である照井孝司先生よりご恵送いただいた。Re97『野口芳宏 一日一言』(野口芳宏・著 野口塾文庫)。「教育箴言集」と銘打たれ、365項目にわたって人生観、教育観から始まり、国語科指導のポイントまでが並べられている。致知出版社の一日一言シリーズと同形式といってよい。野口語録のエッセンスである。
編者が野口先生に学んだ足跡でもある。長きにわたり真摯な姿勢を続けてこられたからこその労作と思う。私も講座や著書に触れ、何度も同じ言葉を聞いてきたつもりではあるが、半端な根性ゆえに受けとめる深さは到底叶わない。一見ランダムのように並べられたと感じる箇所にも、明確な流れの意図を汲み取れる。
「向上的変容の連続的保障」…4月の扉にあるその言葉は、授業の本質として常に心に留めていた。そこはぶれずに歩んできたが、振り返ってみると「向上」をどのような姿と捉えるかという価値観の幅の広がり、拡張する多様性に揺さぶられ続けた。それは昨今の学校教育のあり方に直結する。手離されない芯は何か。
自らの向上的変容を問う時にも、時々読み返すことは有効なはずだ。それは前半の人生観や教育観の部分だけでなく、国語指導にあっても日常の「言語行動」を考えるうえで大いなるヒントとなる。11/30言葉を発する「第一の意味」が記されている。それは「己の存在感、実在感の確認」。今まさに自分がしていること。
さて、9/29に<詩を虫食い(□の空欄)にして扱うことに関して>とあり、その指導の位置付けに関して厳しい指摘が載っている。思い出したのは、かつて「詩の伏字クッキング」と題して、研修会を開き講座を受け持った経験だ。拙い実践だったが今でも自慢(笑)の一つ。冊子を紐解くと日付は91年11月30日とあった
(明日の雑記帳へつづく)
編者が野口先生に学んだ足跡でもある。長きにわたり真摯な姿勢を続けてこられたからこその労作と思う。私も講座や著書に触れ、何度も同じ言葉を聞いてきたつもりではあるが、半端な根性ゆえに受けとめる深さは到底叶わない。一見ランダムのように並べられたと感じる箇所にも、明確な流れの意図を汲み取れる。
「向上的変容の連続的保障」…4月の扉にあるその言葉は、授業の本質として常に心に留めていた。そこはぶれずに歩んできたが、振り返ってみると「向上」をどのような姿と捉えるかという価値観の幅の広がり、拡張する多様性に揺さぶられ続けた。それは昨今の学校教育のあり方に直結する。手離されない芯は何か。
自らの向上的変容を問う時にも、時々読み返すことは有効なはずだ。それは前半の人生観や教育観の部分だけでなく、国語指導にあっても日常の「言語行動」を考えるうえで大いなるヒントとなる。11/30言葉を発する「第一の意味」が記されている。それは「己の存在感、実在感の確認」。今まさに自分がしていること。
さて、9/29に<詩を虫食い(□の空欄)にして扱うことに関して>とあり、その指導の位置付けに関して厳しい指摘が載っている。思い出したのは、かつて「詩の伏字クッキング」と題して、研修会を開き講座を受け持った経験だ。拙い実践だったが今でも自慢(笑)の一つ。冊子を紐解くと日付は91年11月30日とあった
(明日の雑記帳へつづく)
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