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桜と絵本と豆乳と

長月十番勝負その五

2023年09月16日 | 絵本
 昨日は、今月上旬に急に学級閉鎖になり読み聞かせを延期したこども園に向かった。一つの紙芝居と3つの絵本のラインナップは、今までと同様だった。わずか12人なので、非常に反応が拾いやすい。女の子が多くお転婆な雰囲気もあるので、今回のラインナップの締め(笑)として、ちょっとした工夫を入れてみた。

 

 ページのめくりのタメと台詞の繰り返しで、期待感を持たせ、盛り上げる手法だ。『わにくんのだめだめアイス』では、わにくんがぶたくんから預かったアイスを食べたくなってしまう場面…十分に間を取って、子どもたちの心を寄せさせる…一昨日、高校生の読み聞かせを聞きながら、自分ならと思いついたことだった。


 他人の読み聞かせを聞くことの大切さを、今さらながらに知った。そしてもう一つ、今回のラストに使っている『ぱれーど』の反応が良くて、少し驚くほどだった。この絵本はなかなか面白い、惹きつけられると考えて選書したのだが、今までの三館では集中してみているが、能動的な反応は今一つ感じられなかった。



 しかし、今回は「あれっ、〇〇がいる」「●●も」「すごい」などダイレクトに喜んでいた。集団の雰囲気と言えばそれまでだが、読み手としての声かけ…絵を見せるための勘所のようなことが不足していたかもしれない。本当にたくさんの生物・無生物の先頭に立つ「ぼく」への共感は、子どもなら誰しもあるはずだ。


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