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12月が妙に長く思うのは…

2024年12月28日 | 雑記帳
 今月は妙に長い気がする。日曜日スタートだからか…全然関係ないはずだが。最初の週は読み聞かせが2回、そして役員をしている団体の町民大会があり、気忙しかった。土曜日の午後、積雪が増えないうちにと思い、隣県の温泉へ出かけた。そしてそこで強烈な場面を目にする。三週間も経ったがまだ忘れられない。


 事件や事故の類ではない。実は夕食時に隣のテーブルについた親子に目が惹き付けられて、どうにも落ち着かなかった。おそらく20代の夫婦に、2、3歳頃の男児だろう。席に着き、最初に子どもの食事(お子様向け)を夫が世話して細かく砕いていた。それ自体今どき普通だろうが、母親はその様子に一瞥もしない


 その子は一言も喋らず、一人でスプーンやフォークを使い落ち着いた様子で食べ続けていた、それにも驚いたが、私たちが席を離れる40分ほどの間、父親は視線を何度か送ったが、母親が一度だけ小さな声をかけただけで、後は目もくれず坦々と料理を食べ続けていた姿に、唖然とした。ビールの味がしなかった(嘘)。




 もちろんその場では何も喋らないが、老夫婦二人は廊下にでるなり、今の様子を語り続けた。傍目から観れば非常に静かで迷惑の掛からない親子連れなのだろうが、とても微笑ましくは思えない現実…その話題は、翌日仙台に行って席数わずか8という小さな店に入っても、時々口をついて出るほどに忘れ難い事だった。


 子どもの社会への馴染み方が早いことに危惧を覚えているのだろうか。それも一つある。それ以上にコミュニケーションの少なさ、家庭とは違うやや非日常的場にあっても「個食・孤食」を、こうした親子連れの姿として目の当りにして驚いたのだ。いったい何のために食べているのだ、何のために一緒にいるのだ…


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