「すーちゃん」シリーズ、益田ミリ
先日読んだ「週末、森へ」がよかったので、他の作品も読みたくなった。
特に、人気なのが「すーちゃん」シリーズ。
3冊出てるけど、1冊目でやめていはいけない。
2冊目から濃度が上がってくるから。
とても深く、味わいが出てくる。(すごすぎる、平伏・・・です)
共感度120%、は誇大広告じゃない、正味である。
1巻目、P104-P106
「自分探しってなんだよ。世界にたったひとりしかいない本物の自分を自分が探してどうすんの。それじゃあ自分がかわいそうだよ」
2巻目、P35
将来何になりたいか子供の頃はよく聞かれたけど、大人になってしまえば、もう、聞かれない。
「大人の未来には何が待ち受けているんだろう?」
2巻目、P65-P70
この部分は引用せず・・・実際読んでみて。(ほとんど哲学)
3巻目、P32-P33
それはささいなことなのだと想う
「今日も疲れた~」
人を嫌いになる理由
「ちがうな~、嫌いになるんじゃなくて、嫌いになっていく理由」
なんかひとつのことが嫌いなんじゃなくて、いくつかの小さいイヤな部分が、まるで、たんすの裏のホコリみたいに、少しずつたまっていき、「大きなホコリになるんだ」
そして掃除機で吸いこめないくらいに、その人のことが嫌いになる
3巻目、P89
若いうちの苦労は買ってでもしろとは言うけれど、
「買うゆとりのない人もいるんじゃないかな」
ムリしたら
「借金になっちゃうよ、心の」
3巻目、P117
心の中がねじれてからまって
「だんご結びになりそう」
きついきついだんご結びになったら
「自分で、ほどけなくなんないかな」
PS
ある意味、香山リカさん、勝間和代さんの本を読むより元気がでて、救済があるように感じる。
吉原真里さんも、この作品を読んでたりして?(たまたまと思うけど、内容そっくりな箇所がある)・・・「ドット・コム・ラヴァーズ」吉原真里)
【ネット上の紹介】
お金も美ぼうも男もない。将来自分は、一人でひっそり死んでいくのか。職場の人間関係や友達との付き合い方、恋に悩みながら、自分を見つめる「すーちゃん」の物語。異色の四コマ漫画誕生
【参考リンク】
第1回 ミリさん、本屋さんに行く (益田ミリさん編)
第2回 本屋さんとのつきあい方
第3回 もしも本屋さんになったら