【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「流星ワゴン」重松清

2015年09月16日 21時55分56秒 | 読書(小説/日本)


「流星ワゴン」重松清

人気作品を読んだ。
2002年度「本の雑誌」年間ベスト1。
『人生やり直し』がテーマ。
人生の岐路になった場所への旅。
はたして、『やり直し』は可能なのか?
異なる行動がとれるのか?

この作品のもう一つのテーマは『家族』。
特に、父と息子の関係。
主人公と同じ年齢の父(!)が朋輩として登場し、主人公を助けてくれる。
過去の確執も語られ、折り合いをつけずに来たことに向き合っていく。

【蛇足】
著者も触れているが、女性の陰が薄い。
そこが本作品の弱点。

【おまけ】
ホンダ・オデッセイが重要なアイテム。
タイムマシンの役割をはたす。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン社DMC-12に相当する。
著者はホンダから金一封をもらってもいいかも。

【ネット上の紹介】
死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。