百醜千拙草

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週末のニュースなど

2013-02-05 | Weblog
二月二日の土曜日はアメリカでは、Goundhog dayでした。アメリカ ペンシルバニアのそもそもドイツ系の人々の習慣が全国的に広まったようです。この巨大ネズミ状の動物が冬眠から一時的に目覚めて天気を伺いに出てくるという民話みたいなものに由来するようです。晴れていてGroundhogが自分の影を見れば冬眠に戻ってしまい、冬はあと6週間続きますが、曇っていて影を見なければ、そのまま冬眠を終えてその年は春が早くやってくる、ということらしいです。今年はペンシルバニアのGoundhogは影を見なかったようで、春の訪れは早いかも知れません。
日曜日のスーパーボールでした。野蛮なスポーツだなと思いますけど、実は戦略のゲームなので、好きになり出すとハマるのだそうです。停電のアクシデントもあり、史上最長のゲームとなりました。序盤でのかなりの大差を49nersは終盤に追いついたものの一歩及ばず。

岩下俊三おじさんのブログがしばらく前に復活したのに気がついたので見ました。この方の過激な毒舌は大した才能だと感心します。

最新のエントリーではオバマ政権のアメリカ戦争勢力からの決別をキャビネットの人事から読み取っています。興味深いです。オバマの路線がかつての「世界のならず者」としてのアメリカからの脱却を目指しているようなのは私も感じます。だから、シリア内戦からイラン侵攻の筋書きが、オバマ再選を機に狂って来たのだろうと想像しています。

一つ前のエントリーでは、従軍慰安婦の問題を大島渚さんの映画を引いて考察してあります。大島渚さんの映画、見たことがありません。阿部定事件の「愛のコリーダ」が話題になったときは、私は子供でした。プロデュースはフランスですね。同じフランス映画で同じころに、「エマニエル夫人」もヒットしましたが、もちろん見れませんでした。大島渚さんもシルビア クリステルさんも亡くなってしまい、なつかしい昭和の時代が少しずつ遠くなっていくのを実感します。
それはともかく、岩下おじさん、従軍慰安婦問題、体罰の問題が、昔からの日本社会の野蛮さに根を同じくしている、というような考察をされていて、私も同感しました。戦時中、戦地で現地の人に対して行った非道な行為を自慢話としてする老人に私も若いころ何人か会いました。戦争という一種のお祭り騒ぎの無礼講の中で酔いにまかせてやったことぐらいに思っていて、悪い事をしたという後悔の念とかに乏しいのです。体罰も同じでしょう。体罰を加える方が、その野蛮さや問題を自覚していないのではないでしょうか。世界の社会や歴史のコンテクストの中で、人を殺したり、体罰を加えたり、いじめたり、そういう行為がどのように捉えられ、考えられてきたか、そういったことを客観的に捉えて自ら考えることが必要なのだろうと思います。

最近亡くなった人と言えば、市川団十郎さん死去のニュースが週末にありました。私の唯一持っている歌舞伎のCDが、この方が1985年に12代目を襲名したときの京都歌舞伎座での襲名記念公演のライブ版です。歌舞伎十八番、「勧進帳」の弁慶を演じられていました。当時、勧進帳の長唄や山場の山伏問答が好きで、よく車の中で聞きました。
コメント (1)
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