百醜千拙草

何とかやっています

原発解体産業

2013-02-22 | Weblog
ポータブルのパソコンをワイアレスにして以来、ウチの子供はすっかりテレビを見なくなりました。私も見るのは朝の天気予報ぐらいです。ニュースもインターネットでチェックするのでテレビや新聞のニュースは見出しぐらいしか見なくなりました。私は子供のころからテレビのある生活でテレビが主な情報源かつ娯楽であるのが当たりまえの社会に育ちましたが、テレビ放送は、はじまって実は60年ほどしか経っていません。それ以前はテレビがないのが普通の生活でした。テレビや新聞といったマスコミの時代は明らかに終焉に近づきつつあります。少なくともウチでテレビが点いている時間は激減し、世間にはテレビのない家も増えてきていると思います。それは、テレビ以上にインターネットを通じた情報や娯楽の方を人々が好むようになったという理由でしょう。私は若いとき、テレビのない生活を数年しましたが(ラジオは聞いていました)、たまにテレビを見る機会があると、視覚と聴覚を同時に刺激するように演出されたテレビは危険だと思ったものでした。テレビのない生活では、ラジオや音楽の音(聴覚)だけから刺激が入ってくるので、聞き流しながら色んなことを考えたり、本を読んだり、勉強したりするのが可能です。しかしテレビだとそうはいきません。視覚と聴覚の両方をコントロールされていますから。そして安易な刺激を求めてテレビを見る人々に、Subtleなメッセージを繰り返し流し込めば、容易に洗脳することもできるでしょう。事実、私はこの数年のマスコミ総出の嫌らしい小沢バッシングを見て、マスコミの本当の目的を知りました。同時に敵もなりふり構わず手の内を見せ始めたと思いました。多分、インターネットの発達でマスコミの洗脳が以前ほど容易でなくなったので、あせっているのでしょうが、逆効果ですね。手の内がバレてしまえば洗脳は効きません。これから、人々はますますマスコミ離れをおこすでしょう。
 インターネットで個人がいろいろなスタンスで発信する情報は大変貴重だと思います。数多くの人が、日本のマスコミが意図的に無視する海外のメディアの情報を翻訳して発信されています。ありがたいことです。今日は、しばらく前のフランスの媒体の記事の翻訳の記事をShigeko Hirakawaさんのブログで知りましたので、一部転載したいと思います。

フランス、競争に入った原発の廃炉・解体産業


フランスの大会社VEOLIA(ヴェオリア)が今日、原子力エネルギー委員会(Commissariat à l’énergie atomique/ CEA)と、CEA管轄下の発電所や研究所などの原子力設備の解体事業を受け持つことで合意し、調印した。…

VEOLIAグループ代表アントワンヌ・フレロ氏は「3、4年もすれば、年間3から4億ユーロの年収となる」と明言した。世界的規模で見ると、これから20年30年のあいだに、約300の原子力発電所を解体する計算となることから、フランス国内だけではなく世界市場へ必要不可欠、かつ、産業としても有望なものになると確信する。「フランスで役に立っていれば、世界市場でも必ず必要にされるようになる」とも。

VEOLIAはすでに福島第一原発事故で破壊された除染システムのかわりに、アレヴァ(ALEVA)と協力して汚染水の除染システムを導入した経験を持つ。(Les Echosの記事)


ということで、電力の大部分を原発に依存するフランスでさえ、原発は終わった技術であり、原発解体する方向に動くと考えているということではないでしょうか。原発利権の次は原発解体利権です。解体が安全に進むのであれば、原発利権より解体利権の方がマシですね。原発利権で甘い汁を吸ってきた連中が今度は解体利権で汁を吸い続けることになるのかも知れません。そうだとしたら、自分で点けた原発の火を自分で消す、これこそマッチポンプですね。近い将来、世界的な動きになるであろう原発解体事業にむけて、日本もバスに乗り遅れては利権を外国にもっていかれますよ。安易なバブルを誘うアベ氏の経済政策ではなく、原発推進ではなく解体事業を国家が主導し、解体技術を開発し外国に売る、経済成長うんぬんというのなら、これで経済成長を図りましょう。
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