百醜千拙草

何とかやっています

ローマ人ペトロ

2013-03-12 | Weblog
思えば、二年前のフクシマ原発事故から私の不安な気持ちがずっと続いて来たように思います。何か大切なものを失ったという喪失感がまずあって、これからも、もっと失われていくだろうという不安感です。実はこれまでもそうだったのかも知れません、変化は世の常ですから。しかし、大切なものを失うのは苦しいことです。昔から、人間は、地球を破壊し、戦争し、多くのものを失ってきました。そして、今や資本主義が社会や国家や安全な環境を破壊して、人類自身を破滅に導こうとしています。フクシマの事故は破滅へ至る人類の未来を示す象徴的な出来事でした。人間によって、失われたもの、失われていくものを、強烈に端的に、目の前に突きつけました。その喪失感とそして未来の更なる喪失に対する不安が私の心の中に暗い影を落とし続けています。
原発事故から二年経っても、不安は消えるどころか大きくなるばかりです。そんなことをこの3-11に思いました。

さて、次のローマ法皇を選ぶ密室会議、コンクラーヴェが始まります。世間では次のPopeが誰になるのか予想をして楽しんでいるようです。現在カトリック教会はヨーロッパよりもアジア、アフリカ、南米などの方が勢力も大きくなりつつありますから、次の法皇は非ヨーロッパ国からの可能性も高いと私は思います。事実、アルゼンチン、フィリピンの候補者が有力との予想があります。思い出すのが聖マラキーの予言で、次の法皇がカトリック教会最後の法皇となって多大な苦難を受けるとあります。予言ではその法皇を「ローマ人、ペトロ」と呼んでいます。候補者の中に、二人ほど名前が合致する人がいます。1人はハンガリーのPeter Erdoで、もう1人はガーナのPeter Kodwo Appiahという人です。次の法皇が本当にペトロであれば、どちらかの可能性が高いのではと思うのですが、いずれもローマ人ではないのでどうでしょうか。イタリアではミラノのAngello Scola大司教が最有力とのウワサ。しかしこの人もイタリア人とは言え、ローマ人でもペトロでもありません。私、個人的には、ガーナ人の人になれば面白いと思います。非ヨーロッパ系、おそらくフリーメイソンとの関係もない、黒人、とういうことで、カトリック教会の腐敗と戦い、苦難を受け、最後の法皇となるにふさわしいような気がするのですが。
コメント
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