百醜千拙草

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核兵器禁止条約署名を拒否する被爆国日本

2017-07-11 | Weblog

週末、聞いたこともない雑誌から論文レビューの依頼。不審に思って調べてみると Beall's Listに載っているPredetory Jounalと考えられる出版社の一つでした。普通は私は頼まれたレビューは断らないようにしていますけど、この手の雑誌に協力することはアカデミアの研究の質を下げて、結果、自分の首を絞めることになるとも思われます。正式に断ろうかと思ったのですが、下手に反応すると後々、面倒臭いことになりそうで、結局、メールは見ないふりをすることにしました。こう言う場合、どうするのが正解でしょうかね。どうするのが良いのかご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

さて、週末のニュース。

核兵器禁止条約採択 日本政府「署名しない」


【ニューヨーク=東條仁史】核兵器の開発や保有、使用などを全面禁止する「核兵器禁止条約」が採択されたことを受け、日本の別所浩郎(こうろう)国連大使は七日、米ニューヨークの国連本部内で記者団に「署名しない」と明言した。、、、
 日本政府は「核保有国、非保有国の対立を深める」と条約に反対してきた。別所氏は「日本は核保有国と非保有国が協力する中で核兵器のない世界を目指している。この条約交渉は、そうした姿で行われたものではない」と説明した。(なんという 屁理屈!)
、、、
 これに対し、制定交渉のホワイト議長(コスタリカ)は記者会見で「国際社会にとって歴史的な節目だ。広島と長崎の原爆被害者の存在も、非常に重要だった」と意義を強調。「核兵器保有国が参加できる規定もある」と呼び掛けた。
 条約は採決で、百二十二カ国が賛成、北大西洋条約機構(NATO)加盟国で唯一参加していたオランダが反対し、シンガポールが棄権した。


世界の二流国、アメリカの属国であることを高らかに宣言した、と私は思います。ここで唯一の被爆国である日本が核廃絶向けての国連の努力に断固とした決意を見せることができないとは、なんとも情けない。「核保有国と非保有国が協力する中で核兵器のない世界を目指す」と言う寝言はどこからくるのですかね。森友問題の時の官僚答弁を思い出させますな。(そういえば、森友問題で、嘘とごまかしとシラをきり通して、政権を守った佐川くん、国税庁長官に昇進したそうですな。誰でも我が身が可愛いですが、公僕としての勤めと信念を押し曲げ、恥ずかしい姿を全国に晒した佐川くん、恥という言葉を知っているなら、前川さんを見習えとは言いませんが、昇進人事を辞退するぐらいのプライドはなかったのですかね)

話を戻して、それにしてもどうして日本はここまで対米隷属をまるでオウムの中心教義であるかのように、忠実にアメリカに従うのですかね。アメリカに原爆を落とされた唯一に被爆国でありながら、アメリカ様の意向があるので、核兵器禁止条約に賛成できないとは情けない限りです。いつまでもアメリカは覇権国ではなく、進みゆく貧困化の中で、日本は自立して自分の身を守っていくことを考えないといけないというのに。まずは、上(アメリカ)には卑屈なまでにひたすら服従、政策はジャパンハンドラーズの「日本への提言」の完全コピー、一方、下(国民)には尊大で横柄、嘘とごまかし、国富を我が物のように浪費し私物化した挙句に逆ギレするアベを辞めさせることが最初の第一歩です。
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