週末のニュース。
アベ政権支持率、29.9%と最低記録、一方、トランプといえば、就任半年、支持率36%=米大統領、とこちらはアメリカ大統領、過去70年で最低。記事によると75年のフォードが39%だったそうですが、フォードはウォーターゲート事件で前年に辞任したニクソンのあとを継いだためにニクソン政権の副大統領だからという理由だっただろうと思います。しかるにトランプは正式に大統領選を勝ち抜いたにもかかわらず、この半年で支持率が最低をマーク、不支持率も6割近く、強烈です。ロシアンゲートで辞めるのも時間の問題かと思わされます。私、驚いたのは、それでも3割もの人がアベ政権を支持しており、不支持率は5割前後というという数字です。この3割の支持者の人、アベの「おともだち」でないなら、きっとしばらくニュースを見ていなかったのでしょうね。これで受け皿があれば、アベ自民党は死んだも同然なのですがね。民進党や維新の隠れ自民党党員をパージして野党連合でさっさとまとまってくないでしょうか。公明党も沈むアベ政権と縁を切るなら今だと思いますよ、、、。あとは、小池新党の国政進出が心配ですが。
もう一つ、目に付いたニュース。
マリアム・ミルザハニ氏死去=米スタンフォード大教授・数学、というニュース。ちょっと驚きました。
ま、私になんの関係のない人ですが、ちょうどフィールズ賞をとった時に彼女を尊敬しているという人から興奮してニュースを見せられたのを覚えていて、40歳で死亡というのにちょっとショックを受けたので。
彼女のフィールド賞受賞当時、かつてポアンカレ予想を解いたロシア人数学者でフィールド賞を辞退したペレルマンの奇人ぶりを話題にして、ああいう数学の天才というのはきっと同じ人間ではないのだろう、泥臭い生物学の研究者で良かった、というような話をした覚えがあります。もちろん、生物学でも若くして一山当てるような人はいますが。最近ですと、やっぱりFeng Zhangとかですかね。しかし、数学の天才というのは生物学と違って、努力や運ではどうにもならぬものでしょう。宇宙人的でないとダメなのでしょうね。
映画「Gifted」を思い出しました。映画では若くして死んだ天才女性数学者の娘を、その弟が数学と関係のない環境で育てようとする話。そこに娘が果たせなかった夢を孫に託そうとする祖母が介入してきます。設定ではその女性数学者はMITで研究をしていて、亡くなる前にミレニアム問題の一つを解決していたことになっていて、しかし、その発表は、母(女の子の祖母)の死後に行うようにとの遺言が弟に託されてた、という母娘の確執、母の欲望とその犠牲になる娘、を伏線にしたストーリー。亡くなったミルザハニ氏はハーバード大学院、MITとは、電車で二駅の距離です。そもそも天才女性数学者という珍しい設定ですから、ひょっとしたら映画の原作者はミルザハニ氏からインスピレーションを得たのかもしれません。
何れにしても、天才が早逝するというのはなぜでしょうか。また、ペレルマンにしても彼女にしても、天才として人生を生きてきて、幸せだったのだろうかと、週末のビールを最大の楽しみに生きているような凡人の私は、思わずにはおれません。