百醜千拙草

何とかやっています

共感性の欠如と幼児性

2018-05-18 | Weblog
愚かで、傲慢、利己的でずるい幼稚な人間が権力を握ると、世界に悲劇をもたらします。
トランプとアベのことです。トランプが大統領、アベが首相というのは、悪い冗談以外の何物でもない。彼らが、大統領ぶった仕草をしたり、自分のことを最高責任者と言いつつ責任を他人に押し付けて決して責任を取らない様子は、ギャク漫画そのものです。
しかし、自己顕示欲と利己主義に任せて、考えなしにその権力を弄ぶがために、もたらされる人々の悲劇を思うと、冗談と笑うわけにはいきません。

愚かなトランプがエルサレムへの在イスラエルアメリカ大使館移転を強行し、反発したパレスティナ人のデモ隊とイスラエルが衝突し、子供を含む60人弱の死者と2700人の負傷者が出てしまいました。アメリカ大使館がエルサレム移転すれば、パレスティナの反発は当然、予想されたことで、それで大使館移転が決まった後も歴代のアメリカ大統領は、その実行を先送りしてきたのです。思うに、自己愛性人格障害が強く疑われているトランプが、目立ちたいのと共和党タカ派の支持を得たいがために移転を強行し、結果、中東の和平への道をさらに険しいものにしたばかりか、多くのパレスティナ人犠牲者を出す結果となりました。エルサレムは宗教上の聖地であるがゆえに、通常の領土問題よりもはるかに繊細な問題です。そうでなくても、領土問題は、結局は棚上げするという解決法しかないのです。

パレスティナは、イスラエルの建国によって土地を追われ、現在もイスラエルの強行な入植によって無理に土地を奪われ続けています。イスラエルにはユダヤの理屈があるでしょうが、パレスティナも同様です。領土問題ですから棚上げにして妥協策を探るしか平和的な解決はありえない。
イスラエル建国はパレスティナにとっては迫害であり、そのパレスティナ苦難の日に、アメリカがエルサレムにイスラエル大使館を移転したというのは、妥協点を探って和平を実現しようと努力してきた先人の苦労を無にするばかりか、アメリカはイスラエルの味方であり、パレスティナの敵だというメッセージを突きつけたことになり、まさに傷口に塩を塗るような行為といえるでしょう。

東京新聞社説、パレスチナ流血 中東安定は米の責務だ より。

 パレスチナで続く流血に責任を自覚すべきである。在イスラエル大使館をエルサレムに移転したトランプ米大統領だ。国際社会の指導的役割に復帰し、中東安定に尽くすことを求める。、、、、トランプ氏と同じく歴代大統領の中には、ユダヤ層やキリスト教右派の支持取り付けのため、大使館移転を選挙公約に掲げる人もいたが、就任後は棚上げした。中東和平の仲介役の障害になることが大きな理由だった。、、、、ところが、大使館開設式に出席したトランプ氏の女婿クシュナー大統領上級顧問は「大統領は約束したことは守る」と誇った。そのために抗議のパレスチナ人に多数の犠牲者が出たことをどう受け止めているのか。、、、、、エルサレムの首都認定と大使館移転は、米国が中東和平の仲介役を放棄したに等しい。、、、、、そればかりか米国が踏み切ったイラン核合意からの離脱と大使館移転は、宗教・民族間の対立と憎悪をあおっている。中東が「火薬庫」になりかねない。、、、、そうしておきながらトランプ氏は中東から手を引きたいと公言している。無責任極まりない
 石油の大半を中東からの輸入に頼る日本にとっても、中東安定化は欠かせない。米国が目を覚ますよう働き掛けるべきだ。


トランプはパレスティナ人の痛みも気持ちもわからず、自分の行いが他人や世界にどう言う影響を与えるかを人の立場に立って考えることができない。自分のことしか考えていないのに世間が自分の行動をどう批判的に見ているかは理解できないのです。これはアベもアソーも同じですが。この連中に共通しているのは「共感性の欠如」それから「幼児性」です。つまり、人間としての未熟さではないでしょうか。やっていいことと悪いことの区別がそもそもつかないのでしょう。

アソーの未熟さを解説した記事が的確です。これはアベやトランプにも当てはまるでしょう。麻生大臣が致命的な「問題発言」を繰り返す理由 ー 圧倒的に欠如している2つの力 から。

前財務次官のセクハラ問題を受けて、麻生財務大臣の発言がたびたび物議を醸している。、、、ここに挙げた問題発言を分析すると、いろいろな特徴が見えてくる。、、、、。しかし、そこに決定的に欠如しているものがある。それは、「共感性」である。共感性とは、他者の感情を思いやって、それを共有する能力のことをいう。、、、、そして当人は、そのことを周囲から批判されても、まったく理解していないかのような顔つきである。
、、、、当たり前のことだが、事実であれば何を言ってもいいわけではない。そこには、共感性欠如に加えて、未熟な幼児性とも言える問題が指摘できる。
子どもは、平気で相手の身体的欠陥をあげつらって笑いものにしたり、「言っていいこと」と「悪いこと」の区別がつかず、人前で口にすべきでない言葉を大声で述べて、親をハラハラさせたりする。、、、、、、「事実を述べただけ」と開き直って強弁する姿には、「嘘じゃないもん。だって本当なんだもん」などと言って、親の言うことをきかない未熟な子どもの姿を重ねてしまう。、、、、ハラハラして不快になっているのは周囲のみで、本人はそれを感じていないのだ。
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