百醜千拙草

何とかやっています

厚顔無恥の犯罪内閣

2018-05-25 | Weblog
カンヌ映画祭で「万引き家族」がパルム・ドール賞を受賞した是枝裕和監督。私は、是枝監督作品は、「誰も知らない」、「そして父になる」、「海よりもまだ深く」しか見ていませんが、特に前者二つの作品は、普段あまり目にしないような社会の問題を深く考えさせるだけでなく、人間性の崇高さや人間愛が画面から滲み出し、暗い題材の中に明るさを感じさせるもので、心に残りました。

この度の映画の題材も同様ですが、監督の映画で取り上げられるこうした社会の問題は実は滅多にないような異常事なのではなく、一歩間違えば誰にでも起こりうる恐れのあるものです。人間を描くための題材であると同時に社会に対する警笛でもあると思います。

その監督のインタビュー記事を読みました。
血が混ざってこそ家族なのか、日本の家族は崩壊したが…(中央日報)
、、、
--物語の着眼となった契機は。

「数年前に、日本では亡くなった親の年金を受け取るために死亡届を出さない詐欺事件が社会的に大きな怒りを買った。はるかに深刻な犯罪も多いのに、人々はなぜこのような軽犯罪にそこまで怒ったのか、深く考えることになった」
、、、
--主人公は社会のセーフティネットから疎外されている。

日本は経済不況で階層間の両極化が進んだ。政府は貧困層を助ける代わりに失敗者として烙印を押し、貧困を個人の責任として処理している。映画の中の家族がその代表的な例だ

--経済不況が日本をどのように変えたか。

共同体文化が崩壊して家族が崩壊している。多様性を受け入れるほど成熟しておらず、ますます地域主義に傾倒していって、残ったのは国粋主義だけだった。日本が歴史を認めない根っこがここにある。アジア近隣諸国に申し訳ない気持ちだ。日本もドイツのように謝らなければならない。だが、同じ政権がずっと執権することによって私たちは多くの希望を失っている
、、、

監督が日本を見る目は的確ですな。

日本の国粋主義、「日本スゴイ病」は未成熟の表れ、自信のなさの裏返しでしょう。その自信のない未成熟な人々が、裸の王様のアベを支持している。世界中からバカにされているのに、アベが虚勢を張っているのはまさにギャグ漫画ですが、それを支持している人々も、日本の没落、その問題を直視したくない現実逃避組と言っていいのではないでしょうか。

この受賞に関して、想田和弘 監督@KazuhiroSodaのツイート
それにしても、オリンピックの金メダリストにはわざわざ電話かけたりする「日本スゴイ」大好きな安倍ちゃんが是枝監督のパルムドール受賞を華麗にスルーしてるのは露骨すぎないか。スルーしなけりゃしないのも嫌だけど笑。(≧∇≦)

ま、アベも毎週毎週、悪事の動かぬ証拠が山盛りで出てくる状況では、人気取りのパフォーマンスをやっている余裕もないのでしょうが。今週も財務省が出してきた書類で、森友事件でのアベ夫人の関与の証拠を隠蔽しようとしたことが明らかとなり、東京新聞は、「昭恵氏隠し 鮮明に」と一面トップで報道。本当に情けない。ま、財務省が出した書類の内容はアソーも知っているはずですから、いよいよ、アソーも腹を決めたのかもしれません。この間の幹事長グループとの会談は、どうアベに引導を渡すかという相談だったのかもしれません。

小西ひろゆき氏 - 安倍内閣は一年以上、森友土地売却の協議文書を「破棄した」と虚偽答弁。この間、「森友学園」と言及された衆参の本会議・委員会の回数は計405回に及ぶ。、、、これほどまでに国会と国民を欺いてきた安倍内閣は総辞職しかない。議会政治が崩壊する。

小沢一郎氏 - 総理は日本の伝統だの歴史だの美徳だのとやたら強調する。ところがやっていることはいわゆる日本人の美徳とされることとは真逆。恥ずかしくないのか我が国の歴史と民主主義に対する犯罪を犯した内閣なのに、よく平然としていられる

日大アメフトの監督といい、アベといい、腐ったトップほど往生際が悪いですな。アベ政権に比べて、日大アメフト事件にまだ救いがあるのは、反則行為を実行した選手が反省して自分の言葉で正直に状況を説明して謝意を示したことでしょう。被害者の親も加害者の選手に同乗し、責任の軽減のための嘆願、そして監督とコーチの会見での不誠実で責任逃れの発言に対する反対証拠の提供の協力を呼びかけました。
それに比べて、佐川君や柳瀬君はちょっと情けないのではないですかね。
コメント
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