百醜千拙草

何とかやっています

週末の出来事

2018-09-11 | Weblog
週末のシンポジウムと懇親会で、多くのしばらく会っていなかった昔の知り合いと会いました。みんなそれぞれに偉くなっています。また、それぞれに苦労して、年を取ったのは共通しています。
横から見ると、大活躍している人々でも、何処も同じ秋の夕暮れ、話の半分は、資金繰りの愚痴。この話は盛り上がりますな。ま、愚痴話が創造的であったためしはないのですが。

われわれは地上に生まれ、与えられた環境の中で寿命の尽きるまで多くの経験をして、去っていきます。その中で多くの人と出会い、共に時間を過ごします。昔のライバルも、気に食わないやつも久々に会えば、皆、旧友、「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」という気持ちになるのが不思議です。

さて、歴史に残る大ニュース。US OPENの大坂選手のグランドスラムタイトル。素晴らしい歴史的業績、の一方で、あのアンパイアの裁定でケチがつきました。最初にコーチング違反をとったことを選手にしっかりと確認しておくべきだったでしょう。結局は、この比較的小さな違反から短時間の間に感情的な対立にまで発展し、せっかくの試合を台無しにすることになりました。ルールはルールかも知れませんが、あれでは見に来た観客も不満でしょう。すでに今年のマイアミでセリーナに勝っていますけど、もう一度グランドスラム大会でセリーナに勝って欲しいと思います。

日本人がグランドスラムを取ることがあるとしたら、伊達タイプ、つまりライジングでフラット気味の早い球でカウンターを狙うような「技」で勝つしかないと思っておりましたが、大坂選手はセリーナのパワーテニスに真正面から挑んで勝ちました。ショットが早くて正確、反応も早い。このプレースタイルでグンドスラムタイトルを手にする日本人(?)プレーヤーが出たことは驚きです。

その他、週末の記事。

森友・加計問題で元参院議員らが安倍政権を刑事告発(アエラ)

告発者の一人で、衆院事務局に33年勤めた元参院議員の平野貞夫さん(82)は、こう話す。、、、、
「一つ目は今春に明らかになった公文書改竄による国会審議の妨害。二つ目は、昨年、野党側が求めていた臨時国会の召集に対し、冒頭解散に踏み切ったこと。憲法53条が規定する少数者の権利を抹殺する解釈改憲によるクーデターです。そして三つ目が、憲法9条の解釈改憲による集団的自衛権の行使です」
平野さんはこれらの行為が刑法77条の「内乱罪」に当てはまるという。

ま、アベ政権が検察も裁判所もマスコミも牛耳っていて、マスコミを含めた「4権連立」の独裁日本で、立憲民主主義の建前さえ尊重できない国ですから、アベへの刑事告発は無視されるでしょうけど。すくなくとも、アベが平野氏らに刑事告発されたことぐらいマスコミは報道していもいいのではないですかね。ま、そういう国だからこそ、いつまでたってもアメリカの植民地なわけですが。

田中龍作@tanakaryusakuさん、
現職総理が「クーデター準備」で訴えられる国って何だ・・・
新記事『「権力の私物化=内乱予備罪」安倍首相を刑事告発』http://tanakaryusaku.jp/2018/09/00018771

それから、沖縄辺野古問題について、海外の識者が沖縄県の埋め立て許可撤回を支持。
沖縄県の承認撤回を「支持」 海外識者133人が声明 ノーム・チョムスキー氏、オリバー・ストーン氏ら
米国やカナダ、オーストラリアなどの世界的に著名な文化人や識者ら133人が7日、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡り、仲井真弘多前知事の埋め立て承認を県が撤回したことを支持する声明を発表した。、、、、

心強いですな。しかし、昨今のアメリカ、日本の反知性主義、知識や深い洞察に対する敬意の欠如、は深刻です。こうした物事を深く理解する人々の意見を、小学5年生並の頭と批判されるトランプや、これまた同程度かそれ以下の知能と推察されるアベが理解できず、己の欲望とその浅薄な思いつきで権力を濫用して、先のことに考えが及ばない。聞く耳を持たず、言葉も理解できないバカ殿につける薬がないのが、なんとも。

先のことはいくら深く考えても予測というものは必ず外れます。しかし、深く考えずに行動して失敗した場合、そこから何も有意義なものは学べず、また同じ失敗を繰り返します。知性はすぐに腹を満たしてくれるものではない、そのことを小学生5年生並の理解力では「知性は役に立たない」と切り捨て、社会に不満を持つ多数が、それを支持する。今のアメリカや日本で、起こっていることです。

その政権をサポートしている連中は、頭の中ではトランプやアベでは悪いものをより悪くすることはわかっているが、己の権力の維持のために、メディアを操作し、都合の悪い事実をゴマかし、隠蔽してきたわけですが、森友事件をきっかけに明らかになってきて、「正直、公正、石破茂」と「偽造、捏造、安倍晋三」という総裁選の対立となった。思うに、天網恢々、悪の栄えたためしはなし、の歴史の審判の始まりが森友であったと思います。仮にアベが3選を果たしたところで、アベの中身はすでに腐って朽ちており政権はすでに死んでいると感じます。

NY timesによると、先日、オバマは、トランプが「民主主義の脅威」であると批判

関して、中野晃一 Koichi Nakano@knakano1970
オバマが退任後初めてトランプを批判したと話題になっていますが、求めているのが「正直さ、まともさ、法の遵守」とかなりささやかなあたり、日本での安倍に対する立憲野党や石破の批判と重なり、トランプや安倍の異常ぶりが改めて際立ちますね。

YoJung Chen@YoJungChen
「五番街の真ん中で人を殺しても俺の支持率は不変だろう」とトランプ氏。が、その保守派内の盤石の支持率も揺らいできた。今回のNYTでの暴露で明らかになったのは、トランプ政権内の高官達が、外敵からではなく、明らかに狂った危険極まりない大統領から如何に「国家」を守るかに腐心してる構図。

オバマはトランプを保守ではなく過激派だと非難しましたが、同じ批判がアベにも当てはまるでしょう。ウソと隠蔽で国民と議員を騙し、オトモダチの利益をはかり、自分たちだけに都合がよいように法改正をしてきたアベ政権は、保守ではなく、まさにテロ集団であるといってよいと思います。

長年、民主主義を標榜してきたアメリカは、まだ救いがあります。その点、自民党には、危機感がないのか、毒をくらわばの心境なのか、あるいは、もはや手遅れとあきらめて、意図的に国家を潰そうとしているのか。私、「一か八か戦争に活路を見出そう」と政府は本気で考えているのではないかと恐れております。人間、だれでも、追い詰められると極端に走る傾向があります。第二次大戦前は、アメリカの貿易政策で日本経済は随分追い詰められていたことが、冷静さを失わせ、アメリカの思惑通りに開戦へと向かわせました。そのナイーブさをマッカーサーは精神年齢12歳と呼んだのです。
日本は小泉政権とアベ政権の経済政策の失敗で、回復不可能な状態に追い詰められ、日銀が立ち止まれば爆発する「スピード」状態になっています。しかし、それでも、ヤケクソでちゃぶ台返しするよりは、冷静に知恵を絞って少しても急なダメージが出ないように少しずつ状況の改善を目指す方がはるかによい結果につながると思います。
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