(京都大学大学院教授、藤井聡氏)
1997年の消費増税が実施されてから、デフレに突入し、20年以上も日本の実質賃金は下がる一方で、可処分所得は年間50万円も減った。、、、、
998年や2009年頃にはGDPの10%程度、約50兆円程度を市場に供給していたが、安倍政権になってからは資金の供給量は年々減少していき、2017年には3%以下(11兆円程度)にまで縮小している。ここまで激しい緊縮内閣に変貌してしまったのは2014年に消費増税を断行したことによる。、、、
実質賃金は過去に類例のないスピードで激しく下落している。その落ち込みは、1997年の消費増税時よりも、2008年のリーマンショック時よりも、遙かに激しい。2012年の第二次安倍政権発足時よりも4.1%も国民は貧困化してしまったのである。すべては2014年の消費増税が諸悪の根源である。にもかかわらず、今年10月にはさらに8%から10%へと消費増税するというのだから理解に苦しむばかりだ。日本を再生させるためにも断固阻止しなければならない。、、、、
一方、国会で通過した法案は、「移民政策」をはじめとして、種子法の廃止、農協改革、IRカジノの解禁、水道の民営化……などいずれも、日本のマーケットへの諸外国の大企業の参入を促すばかりだ。まさに今、「日本が売られている」状況に至っている。一部の「政商」が日本の富を海外に売り渡し、自分の会社の懐を潤しているのだ。、、、、
このままでは日本は30年後にはアジアの貧国の一つとなってしまうのは確実だ。試算したところ現状が続くと世界3位の先進国どころか、現在の6割程度の年間所得250万円(中央値)へと下落し、史上初の「衰退途上国」に落ちぶれる。他国は現在の2倍に成長するにもかかわらずだ。
この予言が当たる可能性はかなり高いと思います。理由は二つ。
この消費税増税で、国内の経済は大きな打撃を受けることになります。税収は結局、増えない一方、アベの外交無能が招いた巨額の損失、特にトランプにはどんな無茶な要求も丸呑み、交渉や対話とかが全くできずにカモにされまくり、加計学園のように一味の仲間には不正に税金を流し、国民の血税を私物化し国を売る、こんな犯罪を総理自らが先導してやっていて、国が壊れない筈がない。その一方で、この邪悪さだけは一人前だが頭の中は小学生の詐欺師を支持する国民。
Fool me once, shame on you; fool me twice, shame on me という言葉を思い出します。
日本が没落し貧困国になるのも、詐欺師になんども騙される国民の自業自得。
もう一つ。
ある些細な発言がきっかけで、正体がばれ、一直線に墜落するという例がしばしばあります。例えば、緑のたぬきの「排除いたします」宣言。うまく都民を扇動して知事に就任し、希望の党を立ち上げて上昇気流に乗ったのに、天網恢々、この不用意な一言で正体を現し、頂点から墜落しました。
今回の下の枝野のマレーシアの消費税に対する一言は、おそらくただでさえ低下傾向の立民の支持を半減させたでしょう。結局、この男もやってるフリなのではないか、政治プロレスでいかに自分の出番を確保するかしか興味がないのではないかという疑念を支持者に与えるに十分な発言でした。
あれだけデタラメな国会答弁をされたのに審議拒否もせず、すんなり閉会させて夏休み、枝野の本気度を疑わせるような出来事がポツポツ続いて、人々が何かヘンだぞ、と思い始めたのを、おそらく本人は気づかずに、今回のようにポロっと軽い気持ちで言った一言が疑念を確信に変えて命取りとなるのでしょう。少なくとも私の場合はそうです。福島事故の時に、メルトダウンをごまかし、健康に被害はないと根拠もなく言っていた時から、ちょっと信用できないのではという気持ちはあったのです。これは緑のたぬきと同じパターンになるのではないでしょうか。これで、立民は分裂し、れいわへの集結が促進されるのではないだろうかと期待するのですけど。れいわ、共産、あと野党各党、与党に分散しているマトモで本気の議員が集まって連立して、アベ一味とアベ一味に擦寄る仏敵の公明党幹部にトドメをさしてもらいたいと望んでおります。
ほんとだわ…呆
— ライナ (@mneaiortioot) September 1, 2019
これは、人としても、野党第一党の党首としても最低最悪。
立憲 若手議員と #山本太郎 さんがマレーシアを訪問したことについて問われた枝野代表、「消費税をなくしたけれども失敗した国ですよね。笑」。
#立憲民主党 @CDP2017 #山本太郎 pic.twitter.com/2sZOfdhUXq
長くなりますが、タイムリーな記事を目にしたので。これは良い解説記事だと思います。なぜ、立民の支持が低下したか、なぜ山本太郎が支持を集めるのか。しかし、今回の枝野の発言で、山本x枝野が田中x大平のような関係になることはなくなったと私は感じましたが。
、、、中島:枝野氏は、国民からの「枝野立て」の声に従って立憲民主党を結党し、ひとりで記者会見に望みました。そこで、多くの人は「俺の声が枝野に届いた」と感じ、ラディカルデモクラシーが起動した。だから、枝野氏は「立憲民主党はあなたです」という言葉を使ったんです。
しかし今回の選挙では、立憲民主党のラディカルデモクラシーとしての側面が裏切られた形になりました。、、、、
立憲民主党は、国民民主党とのいざこざで「プロの政治」を露呈させたことによって、「あなた」という説得力がなくなり、ラディカルデモクラシーの追い風を受けられなくなってしまった、と。今回の選挙では改選9議席からおよそ2倍となる17議席を獲得していますが、野党第1党としては前回、16年参院選で旧民進党が獲得した32議席に遠く及ばない結果となっています。、、、
中島:また彼(山本太郎)のすごいところは、人の話をよく聞くところ。、、、彼らの言葉を血肉化させることで、山本氏の中には体重の乗った言葉が生まれるんです。
彼は日本のサンダース的な運動を作りました。そしておそらく、この流れは一過性ではないでしょう。 、、、
僕は政権交代が可能かもしれないと思っています。、。官僚ともやりあえるほどの熟議デモクラシー型の政策集団がいることで、はじめて政権として成り立つでしょう。、、、誰が山本氏とパートナーシップを組めるのかがポイントです。、、、