「桜を見る会」の野党ヒアリングはもう30回近くになるのですね。公開されている映像をみましたが、どこの幼稚園児かと思うような言い訳で、これほど引っ張っている、何と言う時間とカネの無駄。それで、野党が追求すると証拠が小出しに出てくるわけですが、その証拠がまた怪しいものだから、更に突っ込まれて、もう論理も完全に破綻し、そこにいる全員が嘘とゴマカシの答弁であるのをわかっていながらも、官僚側もいまさら認めるわけにはいかないので、どんどん言い訳が漫才のボケにちかい状況になり、日本版サタデーナイトライブのような様相を呈しています。半年、この連中はひっぱりました。結局、最初は1000人ぐらい(でもよくわからない、名簿は捨てたことにしたので)と言っていたのが、ようやく総理枠で9000人ほどがアベの選挙区その他から税金で招待されたことが明らかになり(というか、最初からわかっていたのに官僚も政権も認めなかっただけ)アベの公職選挙法違反が確定的となったのに検察はピクリとも動かない。 今の日本はそういう国です。
この話しだすとキリがないので、話題を変えたいのですけど、仕事の方も不調が続き、面白いと思う論文も最近はあまり見かけず、とくに書きたいことがありません。
そういえば、ステムセルに関係してちょっとやってみようと思った実験があり、10年前に東北大から出たMUSE細胞という細胞を調べていて、Paul Kneupflerのブログの数ヶ月前の記事を読みました。彼もこの細胞が日本で4つの病態に対して治験を開始したというニュースを聞いて書いたようですが、なかなか手厳しいですな。
この記事で、彼はMUSE細胞は信じていないと言っていますがその強い根拠は示していません。Webの読者投票ではMUSE細胞について、75%は懐疑的、16%は可能性はある、6%が存在を信じるとの結果です。
確かに、独立した施設からの報告が少ないこと、それから、Natureに掲載された論文を装ったMUSE細胞の広告記事が撤回されたこと、などちょっと不自然な点があります。治験を担当しているのは、三菱系のLife Science Instituteと会社のようで、治験に使う細胞はその会社が調整したものを使うということらしいですが、その細胞のドナーや調整過程については明らかにはできないようです。治験をするぐらいだから、細胞は実在し、製品化を目指しているのだろうとは思いますけど、どうでしょう。 世界的にMSCsを患者さんに投与することが批判をうけてきていますので、おそらく治験は厳密な監視下で行われるだろうと思うのですけど、どなたかこの細胞のについてご存知の方がいらっしゃったらコメントをいただけると嬉しいです。