百醜千拙草

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コロナの話題

2020-05-04 | Weblog
単調な日々です。ここ数日のツイッターで拾ったコロナ関係の話題。

Connie Cepko研究室、そもそもテクノロジー開発ラボではないのですけども、早速、PCRを使わない遺伝子増幅法LAMPと発色定量法を組み合わせて、コロナウイルスRNA検出法を開発。qRT-PCRのマシンがなくても半定量が可能。加えて、サンプル調整法の改善で、鋭敏、迅速(30min - 反応時間のみ)、低価格($0.07/sample)とのこと。 
 唾液などのサンプルは、処理後、昔ながらのGlass milkを使って核酸を分離し、Glass milkにRT-LAMP反応液を加えて65Cで反応させるようです。

実際の問題はアッセイそのものよりもサンプル採取時のばらつきだろうと思います。うまくサンプル採取、保存、輸送ができないとか、サンプル採取時の病期が適切でないとかで、アッセイの感受性が良くても偽陰性となることはあるでしょう。


このRapid diagnosisテストはコロナウイルスに反応する IgMとIgG抗体を簡便、定性的に測定できるようです。サンプルが移動する間に抗ウイルス抗体が存在すれば発光基質のついた抗原に結合し、その抗体は抗ヒトIgM抗体が固定された一本めのバンド、抗IgG抗体が固定された二本目のバンドを通過する際に捕捉され、異なった場所で発色します。捕捉されなかったものは最後のバンドで捕捉され、ポジティブコントロールとなるようです。定量には従来のELISAなどが必要。

シアトル大学研究者がNYTに寄せた記事。
はしかなどの予防接種で集団免疫獲得することが感染性流行病で有効ですけど、コロナに関しては、ワクチンの実用化までまだまだ時間がかかりそうですし、ワクチンが効くかどうかもわかりません。日本政府がコッソリやっている方法、やっているフリをしているあいだに感染が広がれば、自然感染によって集団免疫が獲得されてそのうち終息するだろう、という政策ですが、これを真面目に主張する人々もおります。免疫力が低下している人は行動制限して感染に機会を減らす一方、そうでない人はウイルスに触れて免疫を獲得してもらえばよいという考えです。しかし、このウイルスは未知のことが多く、集団免疫が有効かどうかさえわからないし、かつてのスペイン風邪のように数回にわたってぶり返す可能性が高いと考えられています。自然感染によって集団免疫を獲得するには多くの犠牲者がでると考えられます。多分、日本政府のやり方では医療崩壊間違いなしでしょうね。
(DeepLは非常に優秀な翻訳ソフトなので、まだの方はお試しください。(http://ddeepl.com/translator)

集団免疫に関連して。これが日本の近未来かも?


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