ヨーテボリの3日目は雪になりました。外が明るくなるのは八時半、暗くなるのが四時前で、大学に行く前の時間を利用して外を散歩します。気温は0度弱で川には氷が張り始めていますが、風が穏やかなので寒さはそう強く感じません。
そして、ヨーテボリでの2日にわたる任務を無事に終え、最後の夜は知り合いがHaga地区にあるシーフード バーに連れて行ってくれました。ムール貝、生牡蠣、エビの前菜に、シーフード のスープ、地元のビール( IPA)で夕食。メインのスープというのはブイヤベースを濃厚なクリーム仕立てにしたような感じのもので、ロブスタービスクのようなスープにディルの風味が効いたユニークな味。付け合わせのパンも美味。ヨーロッパはどこでもパンが美味しいのが嬉しいですね。
Restaurang Sjöbarenのムール貝、牡蠣とエビの前菜
濃厚シーフード スープ
この街は北欧料理の他、フレンチ、イタリアン、中華、ベトナム、インド、中東料理などと食のバラエティーは大変豊かで、総じて食事は美味しいです。日本食レストランも数軒、目にしました。中でも笑ってしまったのが、「Sushi Renaissance」を謳う寿司屋、その名も「高め"Takame" 」です。高級寿司とは思えませんけど、この店名はどういう意図なのでしょう。2号店「安め」ができたら行ってみたいです。
翌日は、ヨーテボリの中央駅からストックホルムに向けて高速電車で移動。満席ですが大変静かで快適です。500キロ弱を3時間ぐらいで走ります。ヨーテボリから10分も走れば、雪景色の田舎の景色が延々と続きます。
ストックホルムで別の共同研究者に会う予定です。ストックホルムは三年ぶりで、その知り合いとは前回は学会出張であいにく入れ違いになってしまいましたが、今回は週末のクリスマス ランチに誘ってくれました。クリスマス ランチというのはビュッフェ スタイルの食べ放題のことらしく、種類が多いので、朝は絶対に食べないようにと念を押されました。
ストックホルムの中央駅には午後三時前に着きました。駅から出るとすでに陽が傾き始めている上に気温はマイナス7度、冷たい海風が吹き付けます。旅の良い思い出を作るつもりならば、冬に北欧観光はやめた方がいいと思います。ホテルから散策する予定だったガムラスタンまで徒歩で15分ぐらいですが、この寒さの中をウロウロできるかどうか心配になってきました。
夕飯はあまりに寒いので暖かいものと思って調べたら、ホテルから徒歩一分のところに「ラーメン 愛」。かなりの人気店のようで平日の夕方にもかかわらず満席で20分待ち。一階はバーになっていて日本酒、カクテル、ビール、ワインなどが楽しめます。次から次にラーメンを求めてやってくるスウェーデン人。頭の中で鳴るBGMは、矢野顕子の「ラーメン食べたい」。バーのカウンター席に座ってラーメンを啜るスウェーデン人をみながら、「恐るべし、ラーメン愛、日本スゴい」と思った夕刻でした。スパイシー味噌ラーメンは予想を裏切る出来栄え、濃厚な出汁の効いた味噌スープ、もっちりしたストレートの細麺、完璧な出来栄えの煮卵、さりげなく添えてあるシラントロが絶妙な風味を加えています。ビールはShapeshifterのIPA。フルーティーで苦味は控えめの爽やかなIPAがコッテリした味噌スープが染みた煮豚にあいます。
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