百醜千拙草

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訃報二報

2018-03-16 | Weblog
スティーブン ホーキング氏。76歳で死去。「ホーキング宇宙を語る」で爆発的な宇宙ブームが起こったのが約30年前、当時、大学院の面接で聞かれる最近読んで印象に残った本、という質問に、多くの学生がこの本の名前を挙げました。私も流行に乗り遅れるまいと買いましたが、覚えているのは、前書きに、数式を一つ増やすごとに、本の売り上げが減るので、この本には二つの数式しか入っておらず、そのうちの一つがE=mc^2だと述べてあった部分だけです。私の知り合いも似たり寄ったり、とりあえず、宇宙がブームらしい、ホーキングの本が書店に平積みになっている、買わねばならん、と思って買った連中がほとんどでした。というわけで、私も学問的に如何にホーキングがすごいのかということは分かりませんが、その車椅子の天才というキャラクターは、強烈なカリスマ性を持っていたのは確かで、漫画や映画のネタにもなりました。この宇宙ブームからビッグバンやブラックホールというような言葉が一般にも比喩的表現として多用されるようになったように思います。

ノーキー エドワーズ氏、82歳。宇宙といえばホーキング、エレキといえばベンチャーズ。ベンチャーズといえばテケテケ。うちの母親はエレキギターのことを「テケテケ」と言っていました。ヒット曲ダイヤモンドヘッドには、ベンチャーズの二大オリジナルギターテク、テケテケとキュキュ(なんと呼ぶのか知りませんが、弦をピックでこすって出す音)がフィーチャーされています。知り合いによると、バンジョー用の柔らかい弦をギターに使って、エレキギターでのチョーキングを実用化したのがノーキーだったという話。ノーキーなしにはモダンロックギターはなかったのかもしれません。ロックの殿堂入りは遅かったですが、日本では大変、愛されました。ベンチャーズが作曲した歌謡曲のヒットも懐かしいです。

それで、昨日はジムで走る日でしたが、BGMはベンチャーズにしました。ベンチャーズのシグニチャーピース、「Walk don't run」を聴きながら、走りました。ノーキーのリード。


それから、私の好みで、丸い音が美しい10番街の殺人。


ついでに京都慕情、雨の御堂筋のメドレー。


こうして聴き並べると、ドラムスとサイドギターがベンチャーズサウンドの要ですね。
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