tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

正倉文様

2007年10月14日 | 奈良にこだわる
正倉文様(正倉院文様)をご存じだろうか。

日本の文様のルーツといわれる正倉院宝物に使われている文様で、ペルシア・インド・中国(唐)などの影響を受けた文様である。

幾何学模様もあれば、動植物や用具(楽器、食器など)の模様もあり、宝物にはこれらが対称的または放射的に組み合わされて配置されている。

皇室で使われた品の文様なので、風格と華やかさが備わっている。今も着物の世界では礼装用の帯などに用いられているそうだ。

10/10(水)、この文様を使った商品の展示商談会が開かれた。地元でものづくりを行う12社で構成される「校倉な会」(魚谷和良会長)が、奈良マーチャントシードセンター(奈良市橋本町)で開いたもので、市内のホテル・旅館業者が招かれた。
http://www.nara-np.co.jp/n_eco/071011/eco071011b.shtml

私は見に行けなかったのだが、同会事務局長の中西克之さんに聞くと「もちいどのセンター街の朱鳥(あけみとり)さんなら販売していると思います」ということだったので、早速見に行った。

なお中西さんは奈良町の「御菓子司 なかにし」のご主人で、創作和菓子の腕前には定評があり、今回も正倉院宝物をかたどった和菓子を考案された。県の「うまいものづくり」お菓子編にも参加されている。
http://www.pref.nara.jp/norinbu/umaimono/okasi/nakanisi.htm

株式会社なら町長屋が営む「手拭い専門店 朱鳥(AKEMI-TORI)」は、もちいどのセンター街を入ってすぐのところにある。カラフルな日本手拭いや、それを応用した小物類がぎっしりと並ぶお店である。
http://www.nara-machi.net/

店先の一番いい場所に、写真の正倉文様の商品が並べられていた。手前が小風呂敷(1700円)、壁に掛かっているのが日本手拭い(1785円)である。カラフルで、とても楽しい。現代的なセンスで、天平の文様が甦ったという趣だ。

左下のグリーンの手拭いは、ぼかしが入っている分、割高なのだそうだ(1890円)。私は手拭いを3等分したハンカチ(840円)を買い求めた。

「正倉文様」ブランド商品はこのほか、陶製の食器、和菓子、クッキー、巾着、小物入れなど様々なものがあり、これを正倉院展期間中、会場(奈良国立博物館)テントの売店、ホテル旅館、地元商店などで販売するそうなので、いちど手にとってご覧いただきたい。
※地元ではこういう企画もある(この柄が正倉文様である)。
http://www.basaramatsuri.com/hajimari/

なお肝心の「正倉院展」(今年は10/27~11/12)だが、最近は混雑がひどい。平日でも2時間待ちがザラだし、入ってからも混んでいるので宝物に近づけない。
http://narashikanko.jp/j/ivnt/ivnt_data/ivnt117/

で、ここでウラ技を紹介する。通常の開館時間は午前9時~午後6時だが、金曜と土曜(10月27日、11月2日、3日、9日、10日)だけは午後7時まで開館している(入館は閉館30分前まで)。これがあまり知られていないので、午後6時頃に行けば楽に入れるのだ。

なおミュージアムショップでは、レア物の正倉院グッズをがたくさん売られているので、必見・必買である。
コメント (6)
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