恥ずかしながら、今朝(6/14付)の産経新聞奈良版「大和ひと点描」で、大きく紹介していただいた。タイトルは「観光と文化振興へNPO目指す」。執筆されたのは、同新聞奈良支局の中島高幸記者である。記事内容を抜粋すると、
「tetsudaブログ『日々ほぼ好日』」というインターネットブログをご存じだろうか。奈良のイベントや観光スポット、グルメの話題などが盛りだくさん。記事は毎日追加され、1日1800人が閲覧し、推定5千人がブックマークしている人気サイトだ。ブログで根強い人気があるのは、飲食店や奈良の食文化にもふれるグルメの話題だ。飲食店の紹介は「本当においしい店だけを載せています」という。
勤務先の同僚や知人などからの口コミや散策中に見つけた店に足を運び、料理の写真を撮って店主にも取材。内容は詳しく、大げさではなく抑制された文体が食欲をそそる。このブログに掲載されたことがきっかけで繁盛した店もあり、取材依頼が舞い込むこともあるそうだ。「『よくネタが続くなあ』といわれるんですが、ネタがあり過ぎて書く時間がないんですよ」
6/13、南都銀行本店前で撮影
昭和53年に南都銀行に入行した。現在は総合企画部副参事。これまで主に広報を担当し、10年以上前からボランティア団体やまちづくりグループと関わるようになった。「県などの指定金融機関ということもあって、県や市町村と密接な関わりがある。地域を元気にしたいという考えは、銀行の狙いとも合っている」。インターネットが一般に普及し始めた十数年前から奈良の話題をネット新聞などに投稿し、平成17年11月に現在のブログを誕生させた。
「奈良にうまいものなし」とはかつて文豪が言った言葉に由来するが、「そんなことは思ったことがない」という。「奈良県民は自分たちのことをわざと悪く言うところがある。すばらしいものがたくさんあるのに、それではもったいない。『つまらないものですが』なんて和歌山生まれの私は言わない。『これおいしいですよ』と言いますよ」
活動はブログにとどまらない。22年の平城遷都1300年祭を機に、南都銀行の退職者に声をかけ「ナント・なら応援団」を発足させた。県内の秘宝・秘仏を特別公開する企画があるが、人手が足りないと聞いたのがきっかけだった。小規模の寺院では解説や誘導などに人員を割く余裕はない。メンバーは大学教授などからの研修を受け、現場に立った。元銀行員なので接客の経験も豊富。親切な対応で、観光客や寺院側から好評だったという。
近鉄主催「奈良・再発見」セミナーで(薬師寺・松久保伽秀執事とのコラボ。6/9 大和文華館)
定員140人のところ、あっという間に180人ものご応募をいただいた。撮影はKさん(県国際観光課)
奈良まほろばソムリエ検定のソムリエ合格者でつくる「奈良まほろばソムリエ友の会」のメンバーも約200人に増え、ツアーガイドやセミナー講師として活躍の場が広がっており、NPO法人化を目指している。「ソムリエの豊富な知識を生かし、奈良の観光と文化振興に役立てたい」
奈良まほろばソムリエ検定 奈良に精通した人を認定するため、奈良商工会議所が平成19年から毎年実施している。奈良通2級、奈良通1級、奈良まほろばソムリエの順で難しい。これまでの「ソムリエ」の合格者は県内外の計272人となっている。
ブログのこと、勤務先のこと、「ナント・なら応援団」のこと、「奈良まほろばソムリエ友の会」のことと、いろんな側面を取材していただき、これは有り難いことである。今、最も心を砕いているのは記事にも書いていただいた「奈良まほろばソムリエ友の会」のNPO法人化である。
この会は発足してまだ1年あまりだが、高校で出前授業をしたり、マニアックなツアーを組成したり、一般市民向けのセミナーで講話したりと、「他団体が10年かけてやった仕事を、わずか1年でやりとげましたね」といわれるほど活動の場が広がっている。奈良ロータリークラブからは、「友愛賞」という名誉ある賞までいただいた。何しろ最後発だし、単なる解説ボランティアなら既存の立派な団体がたくさんあるので、差別化を図るため、いろんな分野を手がけているうちに名前が知られ、たくさんのオーダーをいただくようになったのである。
例えば、興福寺~東大寺周辺には既存の立派なガイド団体がある。そこでソムリエ友の会が、通常のガイド付きウォークをやる意義はない。だから友の会が取り組んだのは「ガイド付きランニング」(旅ラン)であった。「史跡で解説→歩いて移動→史跡で解説→歩いて移動…」の「歩いて移動」の部分を「走って移動」するのである。こんな面白い(無謀な?)ガイドができるのは、ウチしかない。何しろ約200人の精鋭部隊で、しかも毎年約50人ずつ会員が増えるのである。だからウチは、「ユニークでマニアックなガイド」をする団体として売り込んでいきたいのである。今後はNPO法人として、これまでできなかった(もっとユニークな)社会貢献「事業」に手を染めたいと考えている。
今春、私は「まほろびすと」2012年春号の「今この人に会いたい、伝えたい」のコーナーでも紹介していただいた。「奈良には本物がある。掘れば、いくらでも出てくるから面白い」という私のセリフを見出しに使っていただいた。この言葉は、私のコンセプトである。ボランティア団体やNPO法人には、すべからく「顔(シンボル的な人物)が必要だ」というのが私の信念である。いろんな報道で取り上げていただくことで私の顔が認知され、それがソムリエ友の会の信頼性向上のお役に立てれば、これほど嬉しいことはない。皆さん、奈良まほろばソムリエ検定とソムリエを、そして「奈良まほろばソムリエ友の会」を、どうぞよろしくお願いいたします!
「tetsudaブログ『日々ほぼ好日』」というインターネットブログをご存じだろうか。奈良のイベントや観光スポット、グルメの話題などが盛りだくさん。記事は毎日追加され、1日1800人が閲覧し、推定5千人がブックマークしている人気サイトだ。ブログで根強い人気があるのは、飲食店や奈良の食文化にもふれるグルメの話題だ。飲食店の紹介は「本当においしい店だけを載せています」という。
勤務先の同僚や知人などからの口コミや散策中に見つけた店に足を運び、料理の写真を撮って店主にも取材。内容は詳しく、大げさではなく抑制された文体が食欲をそそる。このブログに掲載されたことがきっかけで繁盛した店もあり、取材依頼が舞い込むこともあるそうだ。「『よくネタが続くなあ』といわれるんですが、ネタがあり過ぎて書く時間がないんですよ」
6/13、南都銀行本店前で撮影
昭和53年に南都銀行に入行した。現在は総合企画部副参事。これまで主に広報を担当し、10年以上前からボランティア団体やまちづくりグループと関わるようになった。「県などの指定金融機関ということもあって、県や市町村と密接な関わりがある。地域を元気にしたいという考えは、銀行の狙いとも合っている」。インターネットが一般に普及し始めた十数年前から奈良の話題をネット新聞などに投稿し、平成17年11月に現在のブログを誕生させた。
「奈良にうまいものなし」とはかつて文豪が言った言葉に由来するが、「そんなことは思ったことがない」という。「奈良県民は自分たちのことをわざと悪く言うところがある。すばらしいものがたくさんあるのに、それではもったいない。『つまらないものですが』なんて和歌山生まれの私は言わない。『これおいしいですよ』と言いますよ」
活動はブログにとどまらない。22年の平城遷都1300年祭を機に、南都銀行の退職者に声をかけ「ナント・なら応援団」を発足させた。県内の秘宝・秘仏を特別公開する企画があるが、人手が足りないと聞いたのがきっかけだった。小規模の寺院では解説や誘導などに人員を割く余裕はない。メンバーは大学教授などからの研修を受け、現場に立った。元銀行員なので接客の経験も豊富。親切な対応で、観光客や寺院側から好評だったという。
近鉄主催「奈良・再発見」セミナーで(薬師寺・松久保伽秀執事とのコラボ。6/9 大和文華館)
定員140人のところ、あっという間に180人ものご応募をいただいた。撮影はKさん(県国際観光課)
奈良まほろばソムリエ検定のソムリエ合格者でつくる「奈良まほろばソムリエ友の会」のメンバーも約200人に増え、ツアーガイドやセミナー講師として活躍の場が広がっており、NPO法人化を目指している。「ソムリエの豊富な知識を生かし、奈良の観光と文化振興に役立てたい」
奈良まほろばソムリエ検定 奈良に精通した人を認定するため、奈良商工会議所が平成19年から毎年実施している。奈良通2級、奈良通1級、奈良まほろばソムリエの順で難しい。これまでの「ソムリエ」の合格者は県内外の計272人となっている。
ブログのこと、勤務先のこと、「ナント・なら応援団」のこと、「奈良まほろばソムリエ友の会」のことと、いろんな側面を取材していただき、これは有り難いことである。今、最も心を砕いているのは記事にも書いていただいた「奈良まほろばソムリエ友の会」のNPO法人化である。
この会は発足してまだ1年あまりだが、高校で出前授業をしたり、マニアックなツアーを組成したり、一般市民向けのセミナーで講話したりと、「他団体が10年かけてやった仕事を、わずか1年でやりとげましたね」といわれるほど活動の場が広がっている。奈良ロータリークラブからは、「友愛賞」という名誉ある賞までいただいた。何しろ最後発だし、単なる解説ボランティアなら既存の立派な団体がたくさんあるので、差別化を図るため、いろんな分野を手がけているうちに名前が知られ、たくさんのオーダーをいただくようになったのである。
例えば、興福寺~東大寺周辺には既存の立派なガイド団体がある。そこでソムリエ友の会が、通常のガイド付きウォークをやる意義はない。だから友の会が取り組んだのは「ガイド付きランニング」(旅ラン)であった。「史跡で解説→歩いて移動→史跡で解説→歩いて移動…」の「歩いて移動」の部分を「走って移動」するのである。こんな面白い(無謀な?)ガイドができるのは、ウチしかない。何しろ約200人の精鋭部隊で、しかも毎年約50人ずつ会員が増えるのである。だからウチは、「ユニークでマニアックなガイド」をする団体として売り込んでいきたいのである。今後はNPO法人として、これまでできなかった(もっとユニークな)社会貢献「事業」に手を染めたいと考えている。
今春、私は「まほろびすと」2012年春号の「今この人に会いたい、伝えたい」のコーナーでも紹介していただいた。「奈良には本物がある。掘れば、いくらでも出てくるから面白い」という私のセリフを見出しに使っていただいた。この言葉は、私のコンセプトである。ボランティア団体やNPO法人には、すべからく「顔(シンボル的な人物)が必要だ」というのが私の信念である。いろんな報道で取り上げていただくことで私の顔が認知され、それがソムリエ友の会の信頼性向上のお役に立てれば、これほど嬉しいことはない。皆さん、奈良まほろばソムリエ検定とソムリエを、そして「奈良まほろばソムリエ友の会」を、どうぞよろしくお願いいたします!
※「今この人に会いたい、伝えたい」(「まほろびすと」2012年春号)