奈良国立博物館では昨日(6/16)から、特別陳列「古事記の歩んできた道~古事記撰録1300年~」が開催されている。会期は7月16日(月・祝)までである。同館のHPによると、
平成24年(2012)は、和銅5年(712)に『古事記』が撰上されてから、ちょうど1300年の記念の年に当たります。『古事記』は、この国の建国の由来と、7世紀前半の推古天皇(554~628)までの歴代天皇のことを記した書物で、まとまった分量をもつ文献としては日本最古のものです。
その編纂は天武天皇(631?~686)の時代に始まり、一時の中断を経て、元明天皇の時代に完成しました。序文によれば、天皇の命を受けた太安萬侶(?~723)が、稗田阿礼(生没年不詳)の暗誦する文を筆録したといいます。この展覧会では、『古事記』の現存最古の本(真福本)をはじめとする諸写本、『古事記』編纂と同時代に書かれた文字資料、本居宣長をはじめ後世に『古事記』を研究した人々の著作、江戸時代末から明治期に出版された絵入り本などを展示し、『古事記』という書物が1300年にわたって歩んできた、その軌跡を描きます。
◆『古事記』のココに注目!「ヤマトはクニのまほろば」あの有名なフレーズや歌を、最古の写本でご覧いただけます。詳しくは(PDF.655KB)》 。
◆主な出陳品
重文 太安萬侶墓誌[おおのやすまろぼし] 奈良市此瀬町出土 文化庁
奈良時代 養老7年(723)
日本書紀 巻第十(残巻)
国宝 日本書紀 [にほんしょき] 巻第十(残巻) 当館
平安時代(9世紀)
古事記(梵舜本)
古事記(梵舜本) [こじき(ぼんしゅんぼん)] 國學院大學図書館
室町時代(16世紀)
古事記伝〈再稿本〉二十八之巻
重文 古事記伝[こじきでん]〈再稿本〉二十八之巻 本居宣長記念館
江戸時代(18世紀)
THE HARE OF INABA 個人蔵
近代 明治19年(1886)
こちらの2枚は藤岡家住宅の「国宝真福寺古事記展」。5/4撮影
仏像や仏教美術の印象が強い奈良国立博物館までが、こんな「古事記完成1300年」記念イベントを開催してくれるとは、心強いことである。私も先日、五條市近内町の藤岡家住宅(NPO法人うちのの館)の「国宝真福寺古事記展」で、古事記真福寺本のレプリカを拝見してきた(6/30まで)。五條ゆかりの部分のページを広げ、分かりやすい解説とともに展示されていた。
こんな展示が見られるのも、古事記イヤーのおかげである。ぜひ、お出ましいただきたい。
平成24年(2012)は、和銅5年(712)に『古事記』が撰上されてから、ちょうど1300年の記念の年に当たります。『古事記』は、この国の建国の由来と、7世紀前半の推古天皇(554~628)までの歴代天皇のことを記した書物で、まとまった分量をもつ文献としては日本最古のものです。
その編纂は天武天皇(631?~686)の時代に始まり、一時の中断を経て、元明天皇の時代に完成しました。序文によれば、天皇の命を受けた太安萬侶(?~723)が、稗田阿礼(生没年不詳)の暗誦する文を筆録したといいます。この展覧会では、『古事記』の現存最古の本(真福本)をはじめとする諸写本、『古事記』編纂と同時代に書かれた文字資料、本居宣長をはじめ後世に『古事記』を研究した人々の著作、江戸時代末から明治期に出版された絵入り本などを展示し、『古事記』という書物が1300年にわたって歩んできた、その軌跡を描きます。
◆『古事記』のココに注目!「ヤマトはクニのまほろば」あの有名なフレーズや歌を、最古の写本でご覧いただけます。詳しくは(PDF.655KB)》 。
◆主な出陳品
重文 太安萬侶墓誌[おおのやすまろぼし] 奈良市此瀬町出土 文化庁
奈良時代 養老7年(723)
日本書紀 巻第十(残巻)
国宝 日本書紀 [にほんしょき] 巻第十(残巻) 当館
平安時代(9世紀)
古事記(梵舜本)
古事記(梵舜本) [こじき(ぼんしゅんぼん)] 國學院大學図書館
室町時代(16世紀)
古事記伝〈再稿本〉二十八之巻
重文 古事記伝[こじきでん]〈再稿本〉二十八之巻 本居宣長記念館
江戸時代(18世紀)
THE HARE OF INABA 個人蔵
近代 明治19年(1886)
こちらの2枚は藤岡家住宅の「国宝真福寺古事記展」。5/4撮影
仏像や仏教美術の印象が強い奈良国立博物館までが、こんな「古事記完成1300年」記念イベントを開催してくれるとは、心強いことである。私も先日、五條市近内町の藤岡家住宅(NPO法人うちのの館)の「国宝真福寺古事記展」で、古事記真福寺本のレプリカを拝見してきた(6/30まで)。五條ゆかりの部分のページを広げ、分かりやすい解説とともに展示されていた。
こんな展示が見られるのも、古事記イヤーのおかげである。ぜひ、お出ましいただきたい。