本年(2013年)7月21日まで、奈良県立美術館で特別展「正倉院宝物と近代奈良の工芸」が開催中である。正倉院宝物を当時の技術で再現した逸品(国宝級の復元品)の数々が、展示されている。同館の観覧料(入場料)は1,000円だが、この割引引換券をプリントして持参すると、800円になる。今日(6/23)は午後2時から、春日大社権宮司・岡本彰夫氏の90分の講話「奈良の匠たち」も実施される(電話予約要 0742-23-3968)。同館のHPによると
2013年6月15日(土)~7月21日(日)
休館日 月曜日(ただし7月15日(月)は開館し、翌16日(火)は休館)
開館時間 午前9時~午後5時(金・土曜日は午後7時に閉館。入館は閉館の30分前まで。)
当美術館では、正倉院宝物を「いつでも鑑賞したい」という多くの皆様のご要望にお応えして、今回模造復元品の展覧会を開催することといたしました。東大寺の旧境内にある奈良時代の宝庫「正倉院」には、今も美術工芸品など9千件以上の貴重な文化遺産が大切に守られており、これらは世界に誇る奈良・日本の宝です。
秋の恒例行事として奈良国立博物館で開催される「正倉院展」には、毎年全国から多くのファンが訪れ、華やかな天平文化を感じ、奈良の賑わいを演出しています。本展覧会では、正倉院宝物を極力忠実に再現した質の高い作品を多数展示し、工芸家の高い技術とともに、奈良時代のデザインの粋をご鑑賞いただけます。
奈良の地に伝わる数多の文化財は大きな魅力ですが、それは昔も同様でした。例えば明治8(1875)年から開催された奈良博覧会では正倉院宝物をはじめとする文化財が公開され、多くの観覧者を集めました。しかしこの催しの背景には、奈良県の文化財の全容を調査すること、これらの文化財に学んで奈良に新たな産業を興すという、明治という時代ならではの要請がありました。奈良の工人たちは優れた文化財と対峙しながら、模写、模造、原品に学んでの産業振興に取り組んだのです。
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明治時代以降の文化財調査・模造事業の流れを振り返りつつ、正倉院宝物などの模造事業が、近代奈良の工芸に何をもたらしたのかを探ります。あわせて、原宝物を極力忠実に復元した模造品の数々から、これらを手がけた工芸家の高度な技術と、その技法の伝承のありようをご覧いただければ幸いです。
主 催:奈良県立美術館 読売新聞社
後 援:読売テレビ NHK奈良放送局 奈良テレビ放送 奈良新聞社
そして今日(6/23)は、岡本権宮司の90分の講話が実施される。聴講は無料で、観覧券だけで聞けるが、電話予約(0742-23-3968)が必要である。残席は15人程度だそうなので、ぜひお早めに。
◇講座A
日時:2013年6月23日(日)
「奈良の匠たち」講師:岡本彰夫氏(春日大社権宮司)
特別展に関連して、一歩踏み込んだ内容でお届けする講座。展覧会をより深く味わう手引きとして、どうぞご参加下さい。
聴講無料(要観覧券)・60席 開演 午後2時から(開場 午後1時30分) 会場 当館1Fレクチャールーム
※講話は、上記のほか3つの講座(講座B~D。すべて90分)が今後開催される予定である。「講座B~D」は、往復ハガキで申し込まなければならない。詳しくは、こちら。
私も昨日(6/22)、拝見してきた。 銀平脱鏡箱(吉田立斎 昭和8年)、紅牙撥鏤尺(吉田文之 昭和53年)、銀平脱合子(北村昭斎 平成4年)などのきらびやかなレプリカの数々には、息を呑む。何しろ、復元品といえども「国宝級」なのである。秋の正倉院展とは違い、ゆっくりと鑑賞できるのも、有り難い。ぜひ、足をお運びください!
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2013年6月15日(土)~7月21日(日)
休館日 月曜日(ただし7月15日(月)は開館し、翌16日(火)は休館)
開館時間 午前9時~午後5時(金・土曜日は午後7時に閉館。入館は閉館の30分前まで。)
当美術館では、正倉院宝物を「いつでも鑑賞したい」という多くの皆様のご要望にお応えして、今回模造復元品の展覧会を開催することといたしました。東大寺の旧境内にある奈良時代の宝庫「正倉院」には、今も美術工芸品など9千件以上の貴重な文化遺産が大切に守られており、これらは世界に誇る奈良・日本の宝です。
秋の恒例行事として奈良国立博物館で開催される「正倉院展」には、毎年全国から多くのファンが訪れ、華やかな天平文化を感じ、奈良の賑わいを演出しています。本展覧会では、正倉院宝物を極力忠実に再現した質の高い作品を多数展示し、工芸家の高い技術とともに、奈良時代のデザインの粋をご鑑賞いただけます。
奈良の地に伝わる数多の文化財は大きな魅力ですが、それは昔も同様でした。例えば明治8(1875)年から開催された奈良博覧会では正倉院宝物をはじめとする文化財が公開され、多くの観覧者を集めました。しかしこの催しの背景には、奈良県の文化財の全容を調査すること、これらの文化財に学んで奈良に新たな産業を興すという、明治という時代ならではの要請がありました。奈良の工人たちは優れた文化財と対峙しながら、模写、模造、原品に学んでの産業振興に取り組んだのです。
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明治時代以降の文化財調査・模造事業の流れを振り返りつつ、正倉院宝物などの模造事業が、近代奈良の工芸に何をもたらしたのかを探ります。あわせて、原宝物を極力忠実に復元した模造品の数々から、これらを手がけた工芸家の高度な技術と、その技法の伝承のありようをご覧いただければ幸いです。
主 催:奈良県立美術館 読売新聞社
後 援:読売テレビ NHK奈良放送局 奈良テレビ放送 奈良新聞社
そして今日(6/23)は、岡本権宮司の90分の講話が実施される。聴講は無料で、観覧券だけで聞けるが、電話予約(0742-23-3968)が必要である。残席は15人程度だそうなので、ぜひお早めに。
◇講座A
日時:2013年6月23日(日)
「奈良の匠たち」講師:岡本彰夫氏(春日大社権宮司)
特別展に関連して、一歩踏み込んだ内容でお届けする講座。展覧会をより深く味わう手引きとして、どうぞご参加下さい。
聴講無料(要観覧券)・60席 開演 午後2時から(開場 午後1時30分) 会場 当館1Fレクチャールーム
※講話は、上記のほか3つの講座(講座B~D。すべて90分)が今後開催される予定である。「講座B~D」は、往復ハガキで申し込まなければならない。詳しくは、こちら。
私も昨日(6/22)、拝見してきた。 銀平脱鏡箱(吉田立斎 昭和8年)、紅牙撥鏤尺(吉田文之 昭和53年)、銀平脱合子(北村昭斎 平成4年)などのきらびやかなレプリカの数々には、息を呑む。何しろ、復元品といえども「国宝級」なのである。秋の正倉院展とは違い、ゆっくりと鑑賞できるのも、有り難い。ぜひ、足をお運びください!
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