今朝(6/16日付)の産経新聞奈良版に、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が誇るカリスマガイド・雑賀耕三郎さん(65歳)が大きく紹介された。見出しは《熱いガイドに旅満喫 奈良まほろばソムリエとバスツアー “カリスマ”雑賀さん 万葉歌朗々と 「犬養節」評判》。リード文は
奈良通で知られるNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のメンバーがガイドを務めるバスツアー「奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう!大和路・万葉の旅」が15日、桜井市内の寺社や遺跡などをコースに開かれた。万葉集の和歌などが刻まれた碑を巡る日帰りの旅で、参加者たちは熱のこもったガイドの案内に耳を傾けながら“古代のロマン”を満喫した。
このツアーは、同会と奈良交通がタイアップして実施している。昨年度(2012年度)は「古事記編纂1300年」にちなみ、「古事記を巡るバスツアー」として、県下の『古事記』ゆかりの地を訪ねるツアーを6コース(12回)催行した(9月~3月)。今年度は「犬養万葉」をテーマとしたツアーを計画し、来年度末(2015年3月)までに12コース催行する予定である。この4月には、こちらもカリスマガイドの露木基勝さんをメインガイドとして明日香コースを実施した。
昨日(6/15)は、同会の前田昌善さんがサブガイドを務め、万葉歌碑の前などで現地を紹介。趣味の拓本も、車中などで披露された。サポーター(オブザーバー)の友松洋之子さんと小田久美子さんも、万葉の女性歌などを解説された。
同会は昨年9月から奈良交通とタイアップしてバスツアーを企画し、今回は万葉集ゆかりの地に建立された歌碑を巡るツアーを開催。ガイド役には、奈良のご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」合格者が務め、同会の雑賀(さいが)耕三郎さん(65)がメーンガイドを担当した。
バスツアーには県内外から約20人が参加し、奈良市内を出発。道中の車内では雑賀さんが万葉集の序盤に登場する“ヒロイン”として磐之媛命(いわのひめのみこと)を紹介し「当時の女性が元気で、大事にされていたことが伝わってくる」と魅力を語った。
井寺池(三輪山麓)ではノーベル賞作家、川端康成が古事記から抜粋した「大和は国のまほろば…」の歌碑を見学。雑賀さんは、この歌碑がノーベル文学賞受賞演説の原稿から筆跡を拾い集め、刻まれたエピソードなどを紹介した。ツアーはその後、多くの歌碑が残るが大神(おおみわ)神社や聖林寺なども巡回。
参加した斑鳩町の主婦、鶴間良子さん(62)は「ガイドの話は県内に住んでいても初めて知ることばかり。これまで断片的だった歴史の知識がつながつていくのが楽しい」と話していた。
雑賀さんはこの日、「自分の出番は抑えて、他の3人の奈良まほろばソムリエの出番を作る」とおっしゃっていて、後半は3人に出番を譲っておられたようだが、これは逆に気苦労が大きかったに違いない。
「大和路・万葉の旅」では、9月は雑賀さんの案内で宇陀、10月は加藤英之さんの案内で奈良、12月は雑賀さんの案内で大和盆地南部を訪ねる。このほか9月には「奈良まほろばソムリエと行く 平城山(ならやま)の天皇御陵めぐりウォーク」というウォーキングツアー(約7km)を計画していて、こちらも同会のガイドが案内する予定である。
奈良まほろばソムリエの会が企画するツアーの魅力の1つが、独特の節回しで万葉歌を歌う「大養節」が得意な“カリスマガイド”の雑賀耕三郎さん。知識に裏付けられたユニークな案内と、人懐っこい笑顔で歌う姿が人気で、雑賀さんを目当てに県外からツアーに参加するファンもいる。
雑賀さんは、7年前に奈良県(桜井市)に来られたばかりだ。
以来、奈良の魅力にひかれ「奈良まほろばソムリエ検定」最上級を取得し、同会のツアーガイドとして活動している。ツアーの参加者と合唱して一体感を楽しむため、万葉学者の故犬養孝さんが考案した「犬養節」を習得。歌碑の前で人目も気にせず、朗々と歌い上げる姿が評判だ。
案内で心掛けていることは「『分かりません』は2回まで」。コースには何度も足を運んで調べ尽くし、参加者の質問に備えて「自分が感じた驚きや感動をため込み、参加者に伝えて喜んでもらいたい」と意欲をみせる。
この日のツアーにも、雑賀さん目当てのお客さんが遠方から駆けつけた。雑賀さんのブログ奈良・桜井の歴史と社会を読んでいると、雑賀さんがツアーの準備のために下見に行ったり、関係者を取材されたり、本を読まれたり、というご努力が手に取るように分かる。一昨日(6/14)も、このツアーで見に行くササユリの開花状況を確かめるため、大神神社を訪れたそうだ。今回のツアーの様子も、雑賀さんは熱いガイドに旅満喫というブログ記事で紹介されている。
「大和路・万葉の旅」は、犬養孝著『万葉の旅(上)大和』(平凡社ライブラリー)をもとにして組み上げたツアーである。犬養氏がお亡くなりになってからまだ15年しか経っていないのに、ほとんどの人が「犬養節」を知らない。私たちは犬養節を「文化遺産」だと思っていて、「誰かが受け継いでいかないと廃れてしまう」と危惧している。奈良県は今「記紀・万葉プロジェクト」という観光振興キャンペーンを実施しているので、これとタイアップする格好でこのツアーを企画した。
ツアーはこれから約2年間続けてまいります。ぜひ「奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう!大和路・万葉の旅」にご参加いただき、犬養節で万葉集を朗唱しながら万葉ゆかりの地を巡りましょう!雑賀さん、ガイド担当の皆さん、これからもどうぞよろしく。
奈良通で知られるNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のメンバーがガイドを務めるバスツアー「奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう!大和路・万葉の旅」が15日、桜井市内の寺社や遺跡などをコースに開かれた。万葉集の和歌などが刻まれた碑を巡る日帰りの旅で、参加者たちは熱のこもったガイドの案内に耳を傾けながら“古代のロマン”を満喫した。
このツアーは、同会と奈良交通がタイアップして実施している。昨年度(2012年度)は「古事記編纂1300年」にちなみ、「古事記を巡るバスツアー」として、県下の『古事記』ゆかりの地を訪ねるツアーを6コース(12回)催行した(9月~3月)。今年度は「犬養万葉」をテーマとしたツアーを計画し、来年度末(2015年3月)までに12コース催行する予定である。この4月には、こちらもカリスマガイドの露木基勝さんをメインガイドとして明日香コースを実施した。
昨日(6/15)は、同会の前田昌善さんがサブガイドを務め、万葉歌碑の前などで現地を紹介。趣味の拓本も、車中などで披露された。サポーター(オブザーバー)の友松洋之子さんと小田久美子さんも、万葉の女性歌などを解説された。
同会は昨年9月から奈良交通とタイアップしてバスツアーを企画し、今回は万葉集ゆかりの地に建立された歌碑を巡るツアーを開催。ガイド役には、奈良のご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」合格者が務め、同会の雑賀(さいが)耕三郎さん(65)がメーンガイドを担当した。
バスツアーには県内外から約20人が参加し、奈良市内を出発。道中の車内では雑賀さんが万葉集の序盤に登場する“ヒロイン”として磐之媛命(いわのひめのみこと)を紹介し「当時の女性が元気で、大事にされていたことが伝わってくる」と魅力を語った。
井寺池(三輪山麓)ではノーベル賞作家、川端康成が古事記から抜粋した「大和は国のまほろば…」の歌碑を見学。雑賀さんは、この歌碑がノーベル文学賞受賞演説の原稿から筆跡を拾い集め、刻まれたエピソードなどを紹介した。ツアーはその後、多くの歌碑が残るが大神(おおみわ)神社や聖林寺なども巡回。
参加した斑鳩町の主婦、鶴間良子さん(62)は「ガイドの話は県内に住んでいても初めて知ることばかり。これまで断片的だった歴史の知識がつながつていくのが楽しい」と話していた。
雑賀さんはこの日、「自分の出番は抑えて、他の3人の奈良まほろばソムリエの出番を作る」とおっしゃっていて、後半は3人に出番を譲っておられたようだが、これは逆に気苦労が大きかったに違いない。
「大和路・万葉の旅」では、9月は雑賀さんの案内で宇陀、10月は加藤英之さんの案内で奈良、12月は雑賀さんの案内で大和盆地南部を訪ねる。このほか9月には「奈良まほろばソムリエと行く 平城山(ならやま)の天皇御陵めぐりウォーク」というウォーキングツアー(約7km)を計画していて、こちらも同会のガイドが案内する予定である。
奈良まほろばソムリエの会が企画するツアーの魅力の1つが、独特の節回しで万葉歌を歌う「大養節」が得意な“カリスマガイド”の雑賀耕三郎さん。知識に裏付けられたユニークな案内と、人懐っこい笑顔で歌う姿が人気で、雑賀さんを目当てに県外からツアーに参加するファンもいる。
雑賀さんは、7年前に奈良県(桜井市)に来られたばかりだ。
以来、奈良の魅力にひかれ「奈良まほろばソムリエ検定」最上級を取得し、同会のツアーガイドとして活動している。ツアーの参加者と合唱して一体感を楽しむため、万葉学者の故犬養孝さんが考案した「犬養節」を習得。歌碑の前で人目も気にせず、朗々と歌い上げる姿が評判だ。
案内で心掛けていることは「『分かりません』は2回まで」。コースには何度も足を運んで調べ尽くし、参加者の質問に備えて「自分が感じた驚きや感動をため込み、参加者に伝えて喜んでもらいたい」と意欲をみせる。
この日のツアーにも、雑賀さん目当てのお客さんが遠方から駆けつけた。雑賀さんのブログ奈良・桜井の歴史と社会を読んでいると、雑賀さんがツアーの準備のために下見に行ったり、関係者を取材されたり、本を読まれたり、というご努力が手に取るように分かる。一昨日(6/14)も、このツアーで見に行くササユリの開花状況を確かめるため、大神神社を訪れたそうだ。今回のツアーの様子も、雑賀さんは熱いガイドに旅満喫というブログ記事で紹介されている。
「大和路・万葉の旅」は、犬養孝著『万葉の旅(上)大和』(平凡社ライブラリー)をもとにして組み上げたツアーである。犬養氏がお亡くなりになってからまだ15年しか経っていないのに、ほとんどの人が「犬養節」を知らない。私たちは犬養節を「文化遺産」だと思っていて、「誰かが受け継いでいかないと廃れてしまう」と危惧している。奈良県は今「記紀・万葉プロジェクト」という観光振興キャンペーンを実施しているので、これとタイアップする格好でこのツアーを企画した。
ツアーはこれから約2年間続けてまいります。ぜひ「奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう!大和路・万葉の旅」にご参加いただき、犬養節で万葉集を朗唱しながら万葉ゆかりの地を巡りましょう!雑賀さん、ガイド担当の皆さん、これからもどうぞよろしく。