tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

天誅組ツアー(第12回古社寺を歩こう会)が、盛会裡に閉幕!

2013年06月17日 | 古社寺を歩こう会
昨日(6/16)、第12回古社寺を歩こう会「天誅組終焉の地・東吉野村を巡る」バスツアーが、盛会裡に閉幕した。「古社寺を歩こう会」(西川浩司会長)は南都銀行の行員有志による行内サークルとして発足し、それが人気を呼んで同行OBやNPO法人奈良まほろばソムリエの会メンバー、一般の歴史愛好家なども参加する会に発展した。今回は39人の参加者に、同行小川支店の行員4人もサポーターとして加わり、ツアーを盛り上げた。



現地ガイドは、郷土史家の阪本基義さん(同村教育委員会教育長)と上辻(かみつじ)元治さん(天誅組150年顕彰記念実行委員会事務局)という最強コンビだった。天誅組決起150年の今年、お2人はガイドや講演会の講師に引っ張りだこのようだ。当日の様子が今朝(6/17付)の奈良新聞に紹介されている。見出しは「天誅組に思い寄せて 南銀の古社寺を歩こう会 150年目に足跡たどる」。記事には



明治(みょうじ)谷墓地や天誅義士記念碑、彦根藩脇本陣碇屋(いかりや)、紀州藩脇本陣日裏屋、津藩本陣油屋など、ゆかりの地を散策した。阪本さんは「150年記念の年に、多くの人々に参加してもらってありがたい」。上辻さんは「当時の人が個人でなく、国を思っていたのを振り返る機会にしてもりえれば」と話していた。





天誅組の決死隊が駆け下りた坂道(出店坂)や突入した彦根藩脇本陣(碇屋)、後続隊が激戦の末討ち死にした紀州藩脇本陣(日裏屋)、宍戸彌四郎が戦った千代橋と鷲家川など、現実に戦闘が行われた地で戦いの様子を丁寧に説明していただいた。また龍泉寺(天誅組志士菩提寺)では珍しい岩松を拝見し、木造如来像(県指定重要文化財)も特別にご開帳いただいた。


向かって右が阪本教育長、左が上辻さん



バスの車中では、同村ご出身の前防(まえぼう)道徳さん(NPO法人奈良まほろばソムリエの会)に村の歴史などについて解説していただいたほか、同法人理事長の小北博孝さんから伴林光平(ともばやし・みつひら)と『南山踏雲録』に関するお話を伺った。私も行きの車中で、幕末の日本や天誅組決起の背景などについて概説させていただいた。


打ち上げ場所でも天誅組への思いを語る前防さん

天誅組については昨年(2012.6.2)実施した「五條市で天誅組の史跡を訪ねる」(第10回古社寺を歩こう会)に続く第2弾だったので、両方に参加された方は、天誅組の旗揚げから最期までを見届けたことになる。


天然鮎の塩焼と朴の葉寿司のランチ(杉ヶ瀬)

今回の阪本教育長のお話はとても丁寧で分かりやすく、また上辻さんが作られた資料は深く詳しく、訪問地にまつわるすべてが網羅されている。お2人と前防さんには、下見のときからすっかりお世話になっている。


杉ヶ瀬では、村の特産品も販売していただいた

昼食の天然鮎の塩焼と朴の葉寿司には舌鼓を打った。饅頭「さきがけ」(西善)やたあめん(升屋)などのお土産は、たくさんの方が買い求めておられた。お召し上がりになって、きっとご満足いただけたことだろう。

阪本教育長、上辻さん、前防さん、有難うございました。素晴らしい村を、ぜひこれからも盛り上げてください! 皆さん、また次回の「古社寺を歩こう会」をお楽しみに。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする