次の土曜日(1/9)、奈良市中央第二武道場とその前で、恒例の「宝蔵院流槍術(そうじゅつ)稽古始(けいこはじめ)と狸汁会(たぬきじるえ)」が開催される。参加は無料、申し込みも不要だ。宝蔵院流槍術のHPによると、
※写真はすべて、宝蔵院流槍術のFacebookから拝借した
宝蔵院流槍術「稽古始」
日時 平成28(2016)年1月9日(土)9:00~11:00
会場 奈良市中央第二武道場 630-8108奈良市法蓮佐保山4丁目6-3 TEL.0742-27-6163
車は陸上競技場前駐車場にお駐め下さい。
観覧 自由・無料
宝蔵院流槍術では一年の始動として、例年正月第2土曜日を「稽古始」としています。厳寒の中、第二十一世宗家 一箭順三師範による年始挨拶の後、伝習者約50名が450年以上に亙り引き継がれてきた槍合せの型35本の全てを一般の観覧者に披露いたします。特に伝習者総員による一斉稽古は圧巻です。伝習者は20歳代から70歳代まで幅広い年代層からなり、近年では日本のみならず、ドイツ、カナダ、スイスなど海外各国からも入門者を迎え国際色豊かになりました。
第14回 宝蔵院流槍術「狸汁会」
宝蔵院では、流祖・胤栄(いんえい)師より歴代、稽古始において伝習者へ「狸汁」を供することが伝統として伝えられていました。宝蔵院流槍術は、幕末の名奈良奉行・川路聖謨(かわじ としあきら)の日記「寧府紀事(ねいふきじ)」の記述に基づき、伝統の「狸汁」を復活させ、今年も第14回目となる「狸汁会」を開催させて頂きます。狸汁とは、歯ごたえが似ているところから蒟蒻(こんにゃく)を狸肉に見立てた冬野菜たっぷりの精進料理です。450年伝統の歴史の味「狸汁」を是非ご賞味下さい。
日時 平成28(2016)年1月9日(土)11:00~
参加 無料(先着200名)
会場 奈良市中央第二武道場前(雨天の場合:道場内会議室)
630-8108奈良市法蓮佐保山4丁目6-3 TEL.0742-27-6163
車は陸上競技場前駐車場にお駐め下さい。
この珍しい「狸汁」については、『たべもの起源事典 日本編』 (ちくま学芸文庫)でも紹介されているそうだ。宝蔵院流槍術のHPによると、
たぬきじる(狸汁)
精進料理の一種。むじな汁ともいう。ダイコン・ゴボウと一緒に煮込み、味噌仕立てにした汁。もともとは、狸肉を用いた。鎌倉中期の『古今著聞集』1254年(建長6)によると、左衛門尉(じょう)・斉藤助康は、丹波国へ下向する途中で、古狸を生け捕ると、村人たちは、焼き肉にして食べたとある。狸汁の話しもある。また、「狸をさまざま調じて、おのおのよく食(くい)てけり」とある。
今日では、狸肉は、コンニャクに代わる。コンニャクを手でむしり、油で炒めておく。獣肉を忌避する寺院で、タヌキの代りに、コンニャクを用いたのが始まりとされる。江川前期の『料理物語』1643(寛永20)に、「狸汁、野はしり(タヌキ)は皮をはぐ、みたぬき(アナグマ)はやきはぎよし、味噌汁にて仕立候、妻は大こんごぼう其外色々、すい口にんにく・だし・酒・塩」「身をつくり候て、松の葉・にんにく・柚を入、古酒にていりあげ、その後水にてあらひ上(あげ)、さかしほかけ候て汁に入よし」とある。
タヌキよりムジナの方が美味しいとする説もある。室町期の『大草家料理書』に、「むじな汁の事」とある。江戸中期の『大和本草』1708年成(宝永5)に、「狢(むじな)、味よくして野猪の如し、肉やわらか也。穴居す」とある。『屠龍工随筆』1778年(安永7)に、「狸を汁にして煮て喰ふにはその肉を先鍋に油を引いていりて後牛剪蘿葡(らぶ)なと入て煮たるがよしと人のいへりし、されば蓖蒻(こんにゃく)をあぶらにていためてごぼう大根とまじへてにるを名付て狸汁と云なり」とある。コンニャクを油で揚げると、歯ざわり・色合いが、タヌキの肉に似てくる。
伝統ある古武道の練習風景が見学できて、あとは珍しい狸汁をいただける。申し込み不要で参加も無料というスグレモノだ。今年も、ぜひご参加ください!
※写真はすべて、宝蔵院流槍術のFacebookから拝借した
宝蔵院流槍術「稽古始」
日時 平成28(2016)年1月9日(土)9:00~11:00
会場 奈良市中央第二武道場 630-8108奈良市法蓮佐保山4丁目6-3 TEL.0742-27-6163
車は陸上競技場前駐車場にお駐め下さい。
観覧 自由・無料
宝蔵院流槍術では一年の始動として、例年正月第2土曜日を「稽古始」としています。厳寒の中、第二十一世宗家 一箭順三師範による年始挨拶の後、伝習者約50名が450年以上に亙り引き継がれてきた槍合せの型35本の全てを一般の観覧者に披露いたします。特に伝習者総員による一斉稽古は圧巻です。伝習者は20歳代から70歳代まで幅広い年代層からなり、近年では日本のみならず、ドイツ、カナダ、スイスなど海外各国からも入門者を迎え国際色豊かになりました。
第14回 宝蔵院流槍術「狸汁会」
宝蔵院では、流祖・胤栄(いんえい)師より歴代、稽古始において伝習者へ「狸汁」を供することが伝統として伝えられていました。宝蔵院流槍術は、幕末の名奈良奉行・川路聖謨(かわじ としあきら)の日記「寧府紀事(ねいふきじ)」の記述に基づき、伝統の「狸汁」を復活させ、今年も第14回目となる「狸汁会」を開催させて頂きます。狸汁とは、歯ごたえが似ているところから蒟蒻(こんにゃく)を狸肉に見立てた冬野菜たっぷりの精進料理です。450年伝統の歴史の味「狸汁」を是非ご賞味下さい。
日時 平成28(2016)年1月9日(土)11:00~
参加 無料(先着200名)
会場 奈良市中央第二武道場前(雨天の場合:道場内会議室)
630-8108奈良市法蓮佐保山4丁目6-3 TEL.0742-27-6163
車は陸上競技場前駐車場にお駐め下さい。
この珍しい「狸汁」については、『たべもの起源事典 日本編』 (ちくま学芸文庫)でも紹介されているそうだ。宝蔵院流槍術のHPによると、
たべもの起源事典 日本編 (ちくま学芸文庫) | |
岡田哲 編 | |
筑摩書房 |
たぬきじる(狸汁)
精進料理の一種。むじな汁ともいう。ダイコン・ゴボウと一緒に煮込み、味噌仕立てにした汁。もともとは、狸肉を用いた。鎌倉中期の『古今著聞集』1254年(建長6)によると、左衛門尉(じょう)・斉藤助康は、丹波国へ下向する途中で、古狸を生け捕ると、村人たちは、焼き肉にして食べたとある。狸汁の話しもある。また、「狸をさまざま調じて、おのおのよく食(くい)てけり」とある。
今日では、狸肉は、コンニャクに代わる。コンニャクを手でむしり、油で炒めておく。獣肉を忌避する寺院で、タヌキの代りに、コンニャクを用いたのが始まりとされる。江川前期の『料理物語』1643(寛永20)に、「狸汁、野はしり(タヌキ)は皮をはぐ、みたぬき(アナグマ)はやきはぎよし、味噌汁にて仕立候、妻は大こんごぼう其外色々、すい口にんにく・だし・酒・塩」「身をつくり候て、松の葉・にんにく・柚を入、古酒にていりあげ、その後水にてあらひ上(あげ)、さかしほかけ候て汁に入よし」とある。
タヌキよりムジナの方が美味しいとする説もある。室町期の『大草家料理書』に、「むじな汁の事」とある。江戸中期の『大和本草』1708年成(宝永5)に、「狢(むじな)、味よくして野猪の如し、肉やわらか也。穴居す」とある。『屠龍工随筆』1778年(安永7)に、「狸を汁にして煮て喰ふにはその肉を先鍋に油を引いていりて後牛剪蘿葡(らぶ)なと入て煮たるがよしと人のいへりし、されば蓖蒻(こんにゃく)をあぶらにていためてごぼう大根とまじへてにるを名付て狸汁と云なり」とある。コンニャクを油で揚げると、歯ざわり・色合いが、タヌキの肉に似てくる。
伝統ある古武道の練習風景が見学できて、あとは珍しい狸汁をいただける。申し込み不要で参加も無料というスグレモノだ。今年も、ぜひご参加ください!