こんなツアーが実施される。JRの「50歳からをたのしむ大人の旅クラブおとなび ぶらり旅」という会員制の旅行で、ツアーの運営は日本旅行である。JRのサイトには、
※画像はJRのサイトから拝借
おとなび ~邪馬台国 畿内説~ 古代ロマン 卑弥呼の大和
出発日:2016年2月10日(水)・17日(水)・25日(木)
奈良まほろばソムリエの雑賀耕三郎さんのメインガイドで、箸墓古墳や黒塚古墳へご案内いたします。
とある。サブガイドは道崎美幸さんだ。初回の2/10(水)には、私もサポーターとして参加する。メインガイドを務めてくださる雑賀耕三郎さんは、ご自身のブログに、こんな風に紹介しておられる。冒頭の部分を抜粋すると、
2月10日、17日、25日の3回だが、日本旅行の「邪馬台国畿内説」のツアーを受けている。バスは新大阪発で唐古・鍵遺跡や纒向遺跡、箸墓古墳などを案内する。日本旅行が「邪馬台国九州説」ツアーを募集したら、「畿内説はないのか」との声で、急きょ決まったツアーである。
「邪馬台国 畿内説ツアー」であるから、邪馬台国に関わる史跡を見せれば…と言うことだが、邪馬台国論も避けるわけにはいかない。そこで、畿内説、九州説など、あれこれの本をいっぱい読んでいる。今日は、『卑弥呼と台与~倭国の女王たち』である。山川出版の「日本史リブレット 人」、仁藤敦史著だ。
『卑弥呼と台与(とよ)』については、Amazonの「商品説明」に、このように紹介されている。
女王卑弥呼の都とされる邪馬台国はどこにあったのか。「魏志倭人伝」の記述や最新の考古学的成果を基礎として、近年有力となった畿内説の立場に立ちながら、東アジア史の観点から卑弥呼の王権と公孫氏や魏王朝との外交関係を検討する。鬼道を駆使する卑弥呼は、普遍性を有する鏡の祭祀により、倭国乱により疲弊した大人層の支持を得て「共立」される。そこでは、鉄資源や先進文物の流通をコントロールすることにより倭国王としての求心性が維持されていた。
昨年(2015年)3月、中国で、邪馬台国の女王・卑弥呼に与えられたとされる「三角縁神獣鏡」が発見され、話題を呼んだ(朝日新聞)。12月には大阪府の研究者が調査して発表を行っている。奈良新聞「日本と同じ工人製作か 中国出土の三角縁神獣鏡」(12/25付)によると、
中国・洛陽市で見つかった、「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」について、大阪府教育委員会文化財保護課の西川寿勝副主査が日本人研究者として初めて調査した結果、日本出土の同鏡と同じ工人が製作した可能性が高いことが分かった。24日、京都市内で開かれた研究会で報告した。同鏡は、邪馬台国の女王・卑弥呼に与えられた「銅鏡百枚」とする説もあるが、これまで中国では未発見だった。
国産説もある同鏡の製作地や邪馬台国の所在地の論争に一石を投じそうだ。今回、調査された鏡については、河南省在住の収集家で研究者の王趁意さんが昨年、地元の研究誌「中原文物」で論文を発表。ただ、発掘調査で発見された鏡ではなく、出土地など詳細が分からないため、真偽も含めて議論になっていた。
ジワジワと畿内説(大和説)が有利になってきているように見えるのは、奈良県民だからそう思うのだろうか。ともあれ楽しみなツアーである。雑賀さん、道崎さん、頑張ってくださいね!
※画像はJRのサイトから拝借
おとなび ~邪馬台国 畿内説~ 古代ロマン 卑弥呼の大和
出発日:2016年2月10日(水)・17日(水)・25日(木)
奈良まほろばソムリエの雑賀耕三郎さんのメインガイドで、箸墓古墳や黒塚古墳へご案内いたします。
とある。サブガイドは道崎美幸さんだ。初回の2/10(水)には、私もサポーターとして参加する。メインガイドを務めてくださる雑賀耕三郎さんは、ご自身のブログに、こんな風に紹介しておられる。冒頭の部分を抜粋すると、
2月10日、17日、25日の3回だが、日本旅行の「邪馬台国畿内説」のツアーを受けている。バスは新大阪発で唐古・鍵遺跡や纒向遺跡、箸墓古墳などを案内する。日本旅行が「邪馬台国九州説」ツアーを募集したら、「畿内説はないのか」との声で、急きょ決まったツアーである。
「邪馬台国 畿内説ツアー」であるから、邪馬台国に関わる史跡を見せれば…と言うことだが、邪馬台国論も避けるわけにはいかない。そこで、畿内説、九州説など、あれこれの本をいっぱい読んでいる。今日は、『卑弥呼と台与~倭国の女王たち』である。山川出版の「日本史リブレット 人」、仁藤敦史著だ。
『卑弥呼と台与(とよ)』については、Amazonの「商品説明」に、このように紹介されている。
女王卑弥呼の都とされる邪馬台国はどこにあったのか。「魏志倭人伝」の記述や最新の考古学的成果を基礎として、近年有力となった畿内説の立場に立ちながら、東アジア史の観点から卑弥呼の王権と公孫氏や魏王朝との外交関係を検討する。鬼道を駆使する卑弥呼は、普遍性を有する鏡の祭祀により、倭国乱により疲弊した大人層の支持を得て「共立」される。そこでは、鉄資源や先進文物の流通をコントロールすることにより倭国王としての求心性が維持されていた。
卑弥呼と台与―倭国の女王たち (日本史リブレット 人) | |
仁藤敦史 | |
山川出版社 |
昨年(2015年)3月、中国で、邪馬台国の女王・卑弥呼に与えられたとされる「三角縁神獣鏡」が発見され、話題を呼んだ(朝日新聞)。12月には大阪府の研究者が調査して発表を行っている。奈良新聞「日本と同じ工人製作か 中国出土の三角縁神獣鏡」(12/25付)によると、
中国・洛陽市で見つかった、「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」について、大阪府教育委員会文化財保護課の西川寿勝副主査が日本人研究者として初めて調査した結果、日本出土の同鏡と同じ工人が製作した可能性が高いことが分かった。24日、京都市内で開かれた研究会で報告した。同鏡は、邪馬台国の女王・卑弥呼に与えられた「銅鏡百枚」とする説もあるが、これまで中国では未発見だった。
国産説もある同鏡の製作地や邪馬台国の所在地の論争に一石を投じそうだ。今回、調査された鏡については、河南省在住の収集家で研究者の王趁意さんが昨年、地元の研究誌「中原文物」で論文を発表。ただ、発掘調査で発見された鏡ではなく、出土地など詳細が分からないため、真偽も含めて議論になっていた。
ジワジワと畿内説(大和説)が有利になってきているように見えるのは、奈良県民だからそう思うのだろうか。ともあれ楽しみなツアーである。雑賀さん、道崎さん、頑張ってくださいね!