tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

依水園(いすいえん)の敷松葉(しきまつば)

2020年12月23日 | 観光にまつわるエトセトラ
奈良県庁の東にある依水園(奈良市水門町74)をご存じだろうか。奈良市観光協会のサイトによると、
※写真はすべて、依水園の公式Facebookから拝借した。
トップ写真は「市松模様のようにきれいにデザインした遠州流」か

かつて奈良晒(ならざらし)の御用商人が別邸として作った庭園で、昭和50年に国の名勝に指定されました。若草山や春日山、東大寺南大門の屋根が借景となり、あたかも若草山の芝生が園内まで続くかのように中の島と築山は芝生でおおわれています。また園内には、寧楽(ねいらく)美術館があり、東洋古美術品を収蔵・展示しています。

冬を迎えて依水園は今、庭(お茶室露地)に「敷松葉」を施している。敷松葉とは《霜をふせいで芝生や苔を保護し、また、風致をそえるために庭に松の枯葉を敷くこと。また、その松葉。(季・冬)》(『日本国語大辞典』)。最近開設された依水園の公式Facebookによると、


これは「一本ずつ均等に敷き詰める織部流」か

冬の風物詩:お茶室露地の敷松葉。枯れ松葉を敷き、霜による苔の傷みを防ぎ、乾燥をやわらげる効果があります。一本ずつ均等に敷き詰める織部流。市松模様のようにきれいにデザインした遠州流。人工的な敷松葉を排して自然風に回帰した利休流。庭石の裾のしめりや敷松葉 虚子


これは「人工的な敷松葉を排して自然風に回帰した利休流」か

これは見事だ。ぜひお訪ねいただきたい。依水園は火曜休。なお、2020.12.28~2021.1.15までは「庭園整備期間」として閉園されるので、ご注意を。詳しくはこちらをご覧ください。
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