tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

コロナ禍で気づいた「雑談の楽しさと大切さ」

2021年05月08日 | 日々是雑感
ある地域SNSに、Fさんという男性(もと大学の先生)が「雑談の楽しさと大切さ」という文章を投稿されていて、思わず膝を打った。コロナ禍で飲食の機会が減り、たまに顔を合わせると何となく雑談が始まり、30分ほど楽しくダべる。これは私にも身に覚えがある。
※トップ写真は、フリー素材サイト「PAKUSATO(ぱくさと)」から拝借した

今年(2021年)3月5日(金)と6日(土)の午後、『奈良万葉の旅百首』が刊行されたので、奈良まほろばソムリエの会会員希望者への販売と、執筆者にお渡し(無料)する場を設けた。奈良市内のオープンスペースで行ったのであるが、そこへ来た会員がなかなか帰らない。すぐ近くにコンビニがあるので、そこで買った飲み物を持ち込んだりして、長々とダベッている。もちろん、マスクをして。

最初は不思議だったが、「ははーん、この人たちは会話に飢えているのだな」と気がついた。それで私もその輪の中に入り、長々とダベることにした。もともと同好の士だから、話は尽きない。中には半日もいたり、一旦用事を済ませて、また来る人もいた。人間というのは「つながり」が断たれると寂しいのだな、ということに気づかされた。そういえば、最近は歓送迎会すらないので、会社の連中ともあまり話していないなぁ…。最後にFさんの全文を紹介しておく。

雑談の楽しさと大切さ
去年の暮、20~30人で大掃除をした。終わった後、数人ずつ、数グループで立ち話をしている。お互い距離を取って。何をしているかというと、雑談をしているのだった。とりとめもなく。皆なかなか立ち去りがたく…30分ほどだっただろうか。なんとなく皆、笑顔だった。

その後も、(4人での)会食の後、やはり30分ほど、駄弁る。楽しい。雑談が楽しいのである。この1年数カ月、雑談の機会がほとんどなくなり、雑談に飢えているのだ。

テーマがあるわけではない、目標もない、気の向くままにしゃべり、「そう言えば、私もそんな経験がある」「そうそう、こんなこともあった」などと、触発されて、色々と思いだしたり、思いついたり…脳が活性化する。だから楽しい。

会食自粛が言われる中、自粛違反が無くならないのは、こういった事情だろう。コロナ禍以前も、会食、飲み会の人気は、ここにあったのだろう。特にアルコールは雑談の友で、多くの人は饒舌になる。

以前の職場(研究所)で、毎日ランチ後にコーヒーを飲みながらの、雑談が30分~1時間あった、ここでは仕事に関わったり、関わらなかったりの思い付き、アイデアが出て、仕事も一番はかどる時間だったような気がする。純粋な雑談ではないが。

SNSも似ていて、日記、コメント、レスで盛り上がるのは、雑談風である。雑談の楽しさと大切さ…に気づいたコロナ禍である。コロナ禍は色々なことに気づかせてくれる。
コメント
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