
散歩途中の山科川土手からカラスの行水する姿がみられた。
頭を水に突っ込んで、翼をバシャバシャとやっていた。
羽掻くという言葉を思い出したので、帰って検索してみたら、古典文学の恋の世界に迷い込んでしまう。
拾遺抄の紀貫之の和歌『ももはがき はねかくしぎも 我がごとく あしたわびしき かずはまさらじ』
百羽掻きというのは、鴫(しぎ)がせわしなく羽を掻く状態、羽繕い(?)をする姿のようだ。
何しろ、あなたに会えなくてわびしくてはがゆい、という和歌らしい。
こんな意訳をしてから思うに、歯痒いも羽かい〜(痒い)からきているのではないか。
それはともかくも、1羽が水浴びする間、もう1羽は『じゃ一緒に』ということはせずに、見張りをしているようだ。
youtubeでオオタカに捕まったカラスの動画を観たことがある。
傍若無人に見えることの多いカラスも警戒を怠らないんだなと感心した。