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前日に農産物を車に積み込んでおき、昨日の朝、故郷を後にした。
本来の本拠地であるべき、妻子もいる場所に向かうのが出張のような旅のような気分だ。
わずか数日だけの滞在予定だけれど、やるべきことは指折り数えて両手ほどもある。
越後三山(越後駒ヶ岳、八海山 、中ノ岳)を見納めのように観てから、しばらく走って信濃川を見下ろし、左岸の細い山道をわざわざ走って鹿渡にある巨大な水力発電所を見上げた。
朝に出発して、道中は雨も降り工事渋滞もあり眠くなったら直ぐに寄り道をして、いつもながらの12時間後に着いた。
一応の気構えをしてはいるけれど、無くてあたりまえ、想定外のトラブルには遭うこともなく、500kmの道のりをいつものように一定時間で通過している自分に驚く。
田舎の皆が、よくまぁ大変なことをと驚いたり呆れたりするけれど、独りで長距離移動のドライブをする時間は無駄でも浪費でもないと私には思われる。
昔、適性検査を受けた時に、車の運転手が向いているという結果だったのは意外だったが、そういう性分ということかも知れないなどと自宅の炬燵でいま思う。