


昨日、撮った昆虫は2種類。
長距離運転時に噛む、BLACK★BLACKガムの縁に止まった細いガ。
このガは、ゆっくり飛んでいたところを、ぱちんと仕留めようと思ったのだが、ふとした気の迷いでやめたら、恩返しのようにポーズをしてくれた。
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を想ったわけではなくて、ただ何となく、飛び方に狩猟本能を失せさせるようなユルさがあったから。
よく観ると珍妙で、小さい体を起こして演説しているような格好。
葉巻蛾というのではなかったかと調べてみると、ホソガ科というグループがあり、クヌギハマキホソガか、ウスズミホソガか、それとも別のやつかよく分からない。
どの草木を頼りに生きる蛾なのか、姿かたちをどう表現するかに腐心して名付けられるみたいだけれど、私なら演説蛾としたいところだ。
朝、赤とんぼが落ち葉の上で羽を小刻みに震わせていて、瀕死なのかと思った。
1枚撮ったところで震わせるのを止めたが、2枚目を撮ったらすぐに飛び立った。
赤とんぼは体を温めるために日の当たる石の上とか尖った先に止まるということなので、飛べる元気がでるようにと羽を震わせて体温を上げていたものと思われる。
赤とんぼはナツアカネ、アキアカネ、〇〇アカネと色んなのがいて素人には区別が難しいけれど、これは一番普通のアキアカネではないかと思われる。
名残の何々とは、生き物には使わないのだろうか。
名残蛾とか名残蜻蛉などと使いたくなる現われ方だった。