我が家では柑橘系がまことにもって育ちにくい。
いつだって、いつの間にかアゲハの幼虫が大繁殖する。
葉っぱに卵が産み付けられてるのを見つけても、孵化の瞬間を見てみようなどと余計なことを考えるから、いつの間にか一丁前の芋虫になって葉っぱをモリモリ食っている。
そうなると今度は立派に育って蛹になるのを見届け、羽化を観察できればとまた考えて、ふと気づけば木は丸裸で、幼虫は鳥か蜂にやられ影も形もない。
それが昨年の柚子(ユズ)。
金柑(キンカン)も数年前にそのようになり、植えていた場所の石蕗(ツワブキ)に埋もれて忘れられた存在になっていた。
石蕗の勢いがなくなった今頃になって、金柑の実が3個なっているのを発見した。
石蕗の葉っぱに隠され、柚子が目立っていたのも幸いして、アゲハに卵を産み付けられるのをまぬがれていたようだ。
3個の実が黄色くなったら採って食い、お礼肥をやらなくては。
以前なにかに使った残りの、1センチ角金網を持っているので、円筒状の上にフタをしてすっぽりかぶせようと思う。
アゲハが尻を差し込んで産み付けることのないよう、葉っぱを金網に接触させない。
柚子も金柑もアゲハを鷹揚に受け入れられるようになるまで過保護に育てたい。