

むかし積雪で農作業が出来ない冬季、うちの田舎では多くの働き盛りの男が出稼ぎに行ったものだった。
私の場合も冬季間、田舎ですることはないので屋根の雪下ろしは他人に託し、雪の降らない地で身体のメンテナンス中。
2年前の手術の経過観察は半年おきになり、先月診てもらったら、変化なく再発の兆候はなし。
歯科医にしばらく行っていなかったので長期戦の構えで通い出した。
ついでに主治医になってもらっている近所の内科医に、風邪引きついで一通りの健康診断をしてもらったら肺炎になっていて、それは治ったけれど新たな病気が発覚して来月手術をすることになった。
それはそれとして、主治医に頼んでいた上からの内視鏡検査の順番がきて受けた。
噴門(胃の入り口)が少しゆるんでいて、胃液が上がり食道をただれさせる逆流性食道炎が軽度だけれど認められるということだった。
十二指腸まで挿入しての検査は、全く異常なしという結果だった。
気持ち悪さをこらえながらモニターを見ていて、胃のポリープが素人目にも判った。
診察室で結果を教えてもらっている時にそれを言わないので尋ねてみたら、確かにポリープだけれど胃の強い人に現れる何の問題もないタイプだとのこと。
鼻から入れて胃に到達するまでが不快で痛いのだが、意外なことに今回は涙がポロリと流れた。
ジワっと出ることはあっても流れるまでは経験がなかったので、なんだか動揺してしまった。
噴門といい涙腺といい、老いは『ゆるみ』をもたらすものだと再認識したからには、すでにゆるいアソコを締める骨盤底筋体操にいっそう励まなければならない。
雪が降らない地だが今晩は白く積もり始めた。
明日は遠出の予定があるけれど、スタッドレスを履いているからたぶん大丈夫。