【以前に、良寛ゆかりの地を訪ねた感懐を、エッセイ(『良寛を歩く(その3)~(その5)』にまとめる。】
「良寛の草庵に 人生の真を見た」 (2000.2 )
あえて厳寒の雪の中、越後国上寺を訪ねた。
豊かな物質文明に便利さを謳歌する自分を反省し、どうしても良寛の生き方、思いを辿りたい心境があった。
大寒の山は大荒れであった。日本海の荒れ狂う寒風に、山全体が唸りを上げていた。寒さに震えながら、当時良寛が幾度も巡ったであろう雪の山道を五合庵に向かった。雪に覆われた茅葺きの庵に立つと、これまでの風が嘘のような静けさが訪れた。
「生涯身を立つるに懶く」の詩で良寛は、「嚢中三升の米、炉辺一束の薪」で暮らしは十分、また「夜雨草庵の裏に双脚を等間に伸ばし」これ以上の満足はないと言う。この良寛の生の意識、心情を繰り返し確認した。
良寛が一人の乞食として己と対峙し、己の心を見つめながら生活した草庵を訪ねて、いま自分は精神の乞食でありたいと思った。
この旅で、あらためて心の豊かさ、人生の真を見た思いがした。
参)拙ブログ
6/17【良寛を歩く(その7)】
6/16【良寛を歩く(その6)】
6/9 【良寛を歩く(その5)】
6/4 【良寛を歩く(その4)】
5/29【良寛を歩く(その2)】
5/25【良寛を歩く(その1)】
「良寛の草庵に 人生の真を見た」 (2000.2 )
あえて厳寒の雪の中、越後国上寺を訪ねた。
豊かな物質文明に便利さを謳歌する自分を反省し、どうしても良寛の生き方、思いを辿りたい心境があった。
大寒の山は大荒れであった。日本海の荒れ狂う寒風に、山全体が唸りを上げていた。寒さに震えながら、当時良寛が幾度も巡ったであろう雪の山道を五合庵に向かった。雪に覆われた茅葺きの庵に立つと、これまでの風が嘘のような静けさが訪れた。
「生涯身を立つるに懶く」の詩で良寛は、「嚢中三升の米、炉辺一束の薪」で暮らしは十分、また「夜雨草庵の裏に双脚を等間に伸ばし」これ以上の満足はないと言う。この良寛の生の意識、心情を繰り返し確認した。
良寛が一人の乞食として己と対峙し、己の心を見つめながら生活した草庵を訪ねて、いま自分は精神の乞食でありたいと思った。
この旅で、あらためて心の豊かさ、人生の真を見た思いがした。
参)拙ブログ
6/17【良寛を歩く(その7)】
6/16【良寛を歩く(その6)】
6/9 【良寛を歩く(その5)】
6/4 【良寛を歩く(その4)】
5/29【良寛を歩く(その2)】
5/25【良寛を歩く(その1)】