田に水が入り、早苗の時期までは、田の水面に映る空や雲、山々や向こう側の建物の眺めがさわやかですがすがしい。
早朝の散歩道、田の畦に生きるいのちのうつくしさに励まされている。小川のせせらぎに足を止める。道ばたの緑の移りゆく花々に立ち止まる。スイバの赤い実がほのかに赤く爽やかだ。黄色いニガナやキツネノボタン、ノゲシ、ジシバリの黄、白いヒメジョオン、シロツメクサなど、他にカラスノエンドウ、ギシギシ、オオバコ、ミチヤナギ、カモジグサ・・・それぞれが大自然の水、光、空気の恵みを受け、たくましく生き生きしている。
田の水面にはミズスマシが群れてスイスイ泳いでいる。静かな緑に囲まれ、小鳥のさえずり、カエルの声が聞こえる。風が心地よく早苗を揺らす爽やかな朝の始まりに、毎日の安らぎを覚えている。
平凡な日々に、いつも焦るなと言い聞かせながら、小さな自然を見つめながら穏やかな毎日を過ごしている。