エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

庭の虫や鳥を観察する喜び

2006-06-25 | 自然観察
《ミズヒキの葉上のホシミスジ》

 はるか四十年も昔、小学生の頃買い求めた昆虫図鑑に「広く豊かな知性をもって自然を鑑賞し、自然に親しむことこそ、より良き人生の営みでなければならない・・・・・自然の神秘は限りなく奥深く、未知の世界は無限である」とある。
 たしかに自然に驚き、学ぶことは沢山ある。毎日庭をながめ、植物、昆虫、鳥たちを細かく観察することが私の無上の悦びだ。

 今日は、ウメの木の回りをスイスイと飛ぶオオミスジにカメラを向けた。ようやく吸水しに地面に下りたところをズームアップし、羽の端の白斑からオオミスジであることが確認できた。
 わが家の庭では、春から夏にかけてまずコミスジが飛び、次にホシミスジが現れる。これらはきわめて似たチョウだが、幼虫の食草が全部違う。この上なく不思議に思い、いつも進化の長い道にある理由を知りたいと考えている。

 一木一草に、小さな虫たちに感動しながら、自然からいろいろなことを慎み深く教えてもらっている。

《吸水するオオミスジ》


《キソケイに吸蜜するスジグロシロチョウ》