透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ふわふわゆるゆる

2006-05-17 | A あれこれ

**川上弘美さんのふわふわゆるゆる不思議ワールドが好きで彼女の文章を読んでいると幸せです。**

私が考えたブログのタイトルの案と同じタイトルで既にブログを書いておられたケロケロさんからいただいたコメントの一部です。「ふわふわゆるゆる不思議ワールド」そう、カワカミ・ワールドの魅力にピッタリ!な表現。 

実は今回は昨晩読み終えた小川洋子さんの『アンネ・フランクの記憶』角川文庫について書こうと思っていましたが、急遽予定を変更しました。

高校の同期生のメーリング・リストにもときどき投稿しています。川上弘美さんの作品についても何回か書いています。その一部をここに再掲してみます。

『ゆっくりさよならをとなえる』 川上弘美/新潮社このエッセイ集はなかなか面白かったです。春先の縁側で読むといいかもしれません。お茶でものみながら・・・「川上弘美の追っかけ状態」継続中です。ホンワカとした気分になれるのがすごくうれしいです。

『なんとなくな日々』 川上弘美/岩波書店きれいなオレンジ色の無地の表紙。の~~んびり、ゆ~~ったりとした心持ちになるエッセイ。

春、川上弘美を読むのにいい季節になってきた。新刊、出ないかな・・・。

私も川上作品の印象はケロケロさんと同じです。 新刊『夜の公園』中央公論新社 を先日読みました。浮気、離婚、妊娠・・・ 例によって川上さんの個性的な文体で描かれていますが、なんだか今回はやけに生々しい。帯には「恋愛の現実に分け入る川上弘美の新たな世界」とあります。確かに今までとは違う世界に入り込んだという印象。今から次回作が気になります。

『椰子・椰子』新潮文庫は私も好きな作品です。山口マオさんの絵も川上さんの作品にピッタリです。近作では『古道具 中野商店』新潮社 が好きです。装丁もなかなかいいと思います。

『椰子・椰子』の解説で南伸坊さんは**川上さんの小説には、奇妙な、トボけた、不気味なできごとが次々におこるけれども、全体にのんびり、たのしい心になるのはどうしてなのか、不思議です。**と書いています。

ほんと、そうですね。 書店で、新刊を手にしてみて下さい。 

「中央公論新社 営業部」