■ ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムが亡くなったのは今年の3月末だった。新聞で訃報に接したときは、むしろそれまでの存命に驚いた。過去の作家だと思っていたから。
代表作の『ソラリスの陽のもとに』は旧ソ連の監督タルコフスキーによって1972年に映画化されている。2002年にも名前は記憶していないがアメリカの監督によって映画化された。
私はタルコフスキーの「惑星ソラリス」を学生の時に岩波ホールで観た。既知の概念を超越した知的生命体であるソラリスの海は人の記憶を読み取って、それを実在化してしまう・・・。
原作も映画も優れたSF作品だと思う。 先週の週刊ブックレビューで紹介された海外作品のベストセラーにスタニスワフ・レムの『天の声・枯草熱』 国書刊行会 が入っていた。どんな内容の作品なのか全く知らないが、是非読んでみたい。