小布施は長野市に隣接する小さな町。長年のまちづくりの努力が実を結び、近年多くの観光客が訪れるようになった。
今朝の信濃毎日新聞に小布施の老舗、竹風堂の広告が載っていた。「方寸」という落雁の広告文。
**混合攪拌された「方寸」の原料は湿り具合が微妙(デリケート)で年中一定しない厄介者。春は乾きたがり梅雨時は湿気(しけ)たがる。**(後略)
寸は長さの単位、方は四角。方寸は約3cm角の菓子だ。1寸の10倍が1尺で、100倍が1丈。だから方丈は1辺が約3mの四角という意味になる。1辺が約2.7mの四畳半より一回り大きい。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」『方丈記』は鴨長明が晩年に結んだ方丈の庵で春に書いた随筆。文庫本でたった40頁。古文の読解力さえあれば、短時間で読了できるが、悲しいかな私にはそれが無い・・・。
広告文はこう結ばれている。 **「方寸」は今日も六万枚造られている。今日も六万枚食べていただいている。**
「方寸」一万枚で方丈の大きさになる。「方寸」六万枚がどのくらいか具体的にイメージできた。