透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

空間の詩学

2006-12-11 | A 読書日記



前々稿「テンプレート」で構造家の佐々木睦朗さんの書名『構造設計の詩法』をなぜか間違えて『空間の詩法』としてしまった(今日訂正しておいたが)。 よく似た書名に『空間の詩学』がある。哲学者で詩人のガストン・バシュラールのこの著作は建築を志す者の必読書といわれていた(一応、過去形にしておく)。

メモによると30年以上も前、75年の5月に読んでいる。所々にサイドラインがひいてあるから読んだとは思うが内容を全く忘れている(今は線をひく替わりに付箋紙を貼ることにしている)。書名を間違えたのは、この本を再読せよ、ということなのかも知れない・・・。次から次へと読みたい本が出てくるがいつか再読してみようと思う。



ところで、先日夜きれいなスポットとして「まつもと市民芸術館」のあわあわな光の壁を挙げたが、ここも挙げておきたい。

適度に「暗い」照明、内部が立体的に浮かび上がっている。コードペンダント他、照明計画がいいのだろう(この写真では分かりにくいが)。サッシのフレームの縦長の割り付けもなかなかいい。グリーンの文字が都会的でおしゃれ。
ここは昼より夜の方が断然きれいだ。別にスタバのファンというわけではない、ただ夜景がきれいだ、と思うだけ。

ここの2階は落ち着いて本を読むことができる空間。休日に『空間の詩学』を持って出かけよう・・・。