「近代日本洋画の志 深く」
江戸末期から明治時代 洋画を学んだ多くの画家の作品展。時代の流れと共に「和」から「洋」に変化していく画風、興味深い展覧会でした。
ポスターにも採用されている高橋由一の「鮭図」、板に油彩されたこの作品は重厚で存在感がありました。山本芳翠の「内海風景」は水面に浮かぶ小舟を暖かな色使いで描いた静かな作品。この絵も板に描かれていましたが柾目がうまく生かされていて印象的な作品でした。
松本深志高校創立130周年を記念して企画された展覧会、松本市美術館で開催中です(会期は来月8日まで)。
「草間彌生のドットな世界」
松本市美術館の常設展示の草間彌生展。
幼少のころから幻覚や幻聴を体験していたという草間彌生、自らの体験を基に築いた独自の世界。美術館の前庭には巨大なチューリップが展示されています。屋外に置かれた自販機にもドット。右のドットは段差の注意喚起用、ドットをたくさん観た後だとこんなところにも目がいきます。
「日本の美 伝統の美」
美術館の中庭の松、冬に備えてわらで養生してあります。伝統的な日本の美、職人さんの感性 いいですね。
前稿には「日本看護協会ビル」黒川紀章 のガラスのコーン(061126撮影)の写真も載せる予定でしたがデータを手元に保存していなかったので出来ませんでした。松本市美術館で見かけた雪吊の写真も載せておきます。これも同じ形ですね。
さて本題、繰り返しの美学。
とある飲み屋街、小さな店が続いています。青い看板が繰り返されています。
このような飲み屋街に欲しいのは雑然とした迷宮的な雰囲気。統一された看板がなんだか場違いな感じ。いろいろなデザインの看板があったほうが、「いい雰囲気」になるんじゃないかな、そう思います。
「繰り返し」によって秩序付けらた印象が漂います。そこに美を見い出しているのですが、場所によってはそれが似つかわしくない場合もあるんですね。