今年もあと一週間。午前中、書店に出かけた。年内に読み終えることが出来なければ、「年越し本」となる本を探す。
吉村昭さんの遺作短篇集『死顔』はモノトーンの静かな装丁、読みたい一冊。吉村さんの作品は何作も読んだが、中公文庫はいままでほとんど手にしなかった。『秋の街』、誠実な人柄が滲み出る吉村さんの小説は年末に相応しいだろう。
絲山秋子さんの作品が文庫になった。『海の仙人』、初めての新潮文庫だから背表紙の色は白。2冊目が出るときに絲山さんの希望も考慮して決められることになるだろう。彼女がユニークなキャラ、ということは『絲的メイソウ』というエッセイ集から分かるが、どんな色に決まるだろう。
『美しい都市 醜い都市 現代風景論』五十嵐太郎/中公新書
帯の「カオスか秩序か」が気になって手にした。ぱらぱら頁をめくって芦原義信の『東京の美学-混沌と秩序』岩波新書をとり上げていることを知った。このところ都市の景観についてときどき考える。
他にも『フェイク』楡周平/角川文庫 など気になる本は何冊かあったが、結局購入したのは写真の3冊。
『空海の風景 上、下』司馬遼太郎/中公文庫 をようやく読み終えたがクリスマスに空海はないだろう、後日書きたい。