透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

キリンプラザ大阪

2008-02-25 | A あれこれ


■ 京都の北山通りには「WEEK」「SYNTAX」などの高松伸さんの作品がある(あった?)。もう何年も前にこの通りを歩いたことがあるがどれも自己主張の強いデザインで京都の景観上どうなのかなと思わざるを得なかった。

今回引いたのはその高松さんの作品「キリンプラザ大阪」。この作品は確か日本建築学会賞を受賞している。大阪の繁華街道頓堀に在るこの建築は見学した記憶がある。外壁には独特のデコレーション?が施されているが特に違和感を感じなかったのは立地によるのだろうか。夜は上部が行燈のようになってよく目立っていた。

完成してまだ20年しか経っていないがどうやら取り壊しが決まったらしい(未確認)。たった20年・・・、短すぎる寿命。

この国の住宅の寿命は25年、アメリカは50年、イギリスは75年、大体こんなことになっている。この世のものは全てうつろう、この国の古来からの世界観が現代建築にも反映しているのだろうか。

このままではこの国は建築廃材に埋もれてしまう・・・。