透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

片品村土出の火の見櫓

2022-07-12 | A 火の見櫓っておもしろい

群馬の火の見櫓 12

 片品村役場から7キロくらい国道401号を北上、片品川に架かる古仲橋の手前で国道から外れて古仲集落内へ。火の見櫓発見、素晴らしい。


1361 利根郡片品村土出古仲 4脚4〇型 撮影日2022.07.07






右側の脚と梯子の支柱が折れ曲がっている。何があった?


ここから老神温泉までは20キロくらいだろう。さて、行くか・・・。


利根郡片品村越本の火の見櫓

2022-07-12 | A 火の見櫓っておもしろい

群馬の火の見櫓 11


1360 利根郡片品村越本上而 3無36型 撮影日2022.07.07



上而、読めない・・・。すぐ近くのバス停で読み方がわかった。うわで。



国道401号を北上、夕方5時近くに越本に至り、櫓の構成が特徴的な火の見櫓と出合う。柱材と横架材から成る垂直構面に交叉ブレースを入れて構成する一般的な櫓とは異なり、ラチス柱で櫓をつくっている。消火ホース乾燥塔の方が存在感あり。

半鐘ではなく双盤を釣り下げてある。木槌もあるのはうれしい。きしめんのような幅広の蕨手。アンテナを取り付けてあるが、


櫓下端の様子


 


群馬県片品村のマンホール蓋

2022-07-12 | B 地面の蓋っておもしろい







 尾瀬の正しい位置を地図上に示せと言われたら間違っただろう。尾瀬は栃木福島両県にまたがる高原にあると思っていた。尾瀬は福島新潟群馬の3県(*1)にまたがる高原で群馬は片品村の北部。で、村のホームページをみると、「尾瀬の郷 片品」というコピーがある。

片品村のマンホール蓋には尾瀬の風景が描かれている。木道の両側はミズバショウ。後方に聳える山の名前は分からない。木道の上に村章を入れている(拡大写真)。村章の上半分はミズバショウ、下半分は漢字二文字で片品。


*1 地図をよく見ると栃木県のごく一部が入っている。


群馬県片品村の火の見櫓

2022-07-12 | A 火の見櫓っておもしろい

群馬の火の見櫓 10

1359 利根郡片品村越本 4脚8〇型 撮影日2022.07.07

 目的地の片品村は川場村と地理的条件が似ているだろうから、火の見櫓は立っているはずだ、と考えた。「あ、あった!」 遠くからこの火の見櫓の屋根が見えた。適当な場所に車を停めた。「あれ、どこにある?」この火の見櫓のところに行き着くまで少し時間がかかった。道路から10mくらい離れたところに立っていたが、周りの木々に隠されていた。よくこの火の見櫓によくセンサーが反応したと思う。通り過ぎてしまってもおかしくない所に立っていた。なぜ、道路沿いに建てなかったのだろう・・・。



今まで観てきた火の見櫓とはプロポーションが違う。櫓が上方に向かってそれ程逓減していないから、見張り台の床面で柱間隔は広い。小さな屋根の内側に柱を収めるために、見張り台床面から屋根に向かって柱間隔を絞りこんでいる。かなり背が高いので、消火ホース乾燥塔は見張り台の下までで収まっている。これだと見た目もそれ程気にならない。


屋根が一部傷んでいるように見える。飾りっけ無し、あっさりした見張り台。



踊り場の様子。上の小さい床面は何のため?


脚部は草の中。


 


道の駅 尾瀬かたしな

2022-07-12 | B 繰り返しの美学

 建築の構成要素そのもののデザインには特にこれといった特徴が無くても、それを直線的に、そして等間隔にいくつも配置すると、「あ、美しいな」とか、「整っていて気持ちがいいな」とか、そういった感情を抱く。このような経験は私だけの個人的なものではないだろう・・・。シンプルなルールによって、ものが秩序づけられた状態・様子を脳が歓迎しているのだ。

建築構成要素を直線状に等間隔に並べるとそこに秩序が生まれ、それを美しいと感じる。このことを「繰り返しの美学」と称して時々ブログで取り上げてきた。

ここは利根郡片品村にある道の駅 尾瀬かたしな。等間隔に配置した梁の先を方杖が支えている。上述した「繰り返しの美学」の構成。直線ではなく緩やかにカーブしているが、それで条件に合致していないと判断することもないだろう。実に美しい構成だ。

朝の8時前に嬬恋村に入り、いくつかの市町村をめぐって、午後4時半頃ようやく国道120号添いにある片品村役場に到着した。役場の隣の道の駅で少しばかり土産を買い求めた。





道の駅 尾瀬かたしなの食堂で提供している丸沼ダムカレー。残念ながら土日祝日限定だった。



この尾瀬大橋(斜張橋、橋長230m)を通過して国道401号を北上した・・・。


越本はこの橋を渡った先にある。

追記(2022.08.12) 全国に道の駅は1198駅ある(8月に4駅追加された)。


沼田市白川町の火の見櫓

2022-07-12 | A 火の見櫓っておもしろい

群馬の火の見櫓 9


1358 沼田市白沢町高平 4脚4〇型 撮影日2022.07.07 午後3時半過ぎ

 川場村から沼田市内に向かって南下、市内から国道120号で片品村へ向かう。この国道は栃木県の日光まで続いている。夕方近くになって曇り空になった。

途中でこの火の見櫓と出合った。「あれ? こんな所に火の見櫓が立っている」 幹線道路沿いに立っていたので、ちょっと意外な感じがした。長野県では国道添いに立っていることも珍しくないが、群馬県では少ないと決めてかかっていたので。火の見櫓の隣は沼田市消防団第6分団第1部の建物。





梯子の掛け方は既に観た他の火の見櫓と同じで、下側が櫓の外部、上側が内部設置。上側の梯子の支柱が湾曲している。他の火の見櫓でもこれと同じ状態のものを見た。なぜこうしたのか理由が分からない。


脚が短いと何回も書いたけれど、これは極端に短い。


土台を設置して脚部下端を固定している。消火ホースを掛けるフックが写っている。


 


群馬県川場村の火の見櫓

2022-07-12 | A 火の見櫓っておもしろい

群馬の火の見櫓 8

1357 火の見櫓のある風景 群馬県利根郡川場村川場湯原 (川場湯原集落センターの近く)撮影日2022.07.07 午後3時前
西方向を見る

 今月(7月)7日,8日の二日間で群馬県の火の見櫓めぐりをしたが、その範囲はかなり広域に及んだ。北部はみなかみ町(県内最北に位置する町)と片品村、川場村。南部は甘楽町、南牧村。最南に位置する上野村には時間的余裕がなくて行けなかったが、ほぼ「ひし形群馬」の南北の対角線の端から端までめぐったことになる。

二日間で25基の火の見櫓と出合うことができた。この記事で取り上げている火の見櫓が8基目だから、まだ後17基もある。それらの中で上掲した火の見櫓のある風景が印象に残っている。この火の見櫓は川場村内を通る県道64号のT字路から西に延びる道路沿いに立っている。

この写真では分かりにくいが、火の見櫓の南側(正面側)に薄日が当たっていて櫓の立体感が強調されていた。実に美しかった。


①とは逆、東方向を見る


屋根と見張り台まわりに特にこの火の見櫓を特徴づけるようなデザインは見当たらない。敢えて挙げれば避雷針の飾りの形。



櫓中間の踊り場の様子。外付けされた下側の梯子の支柱(縦木)を外側にカーブさせて柱に接合している。他の火の見櫓でもこのような納め方を見た。特徴的なフォルムだ。



脚部にトラスを構成する斜材上部のカーブがいままで観てきた火の見櫓より大きい。外付け梯子を櫓の正面ではなく、側面に設置してある。