透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

年功序列

2011-06-04 | A あれこれ



■ 道路標識、取り扱い説明書、カタログ、法律の条文、政治家の答弁・・・。世の中には分かりにくい表現が氾濫しています。ならば、それらを意図的に誤解して遊んでしまおうと「標識 私的解釈」というカテゴリーを設けました。街にあふれている道路標識はじめ、さまざまなサイン、看板などのビジュアル情報を私なりに解釈してみようと思います。


さて、今回はこの標識です。 

年功序列制度を採用している企業の玄関前などに取り付けられています。企業の経営理念をシンプルに分かりやすく示そうという試みでしょうか。

年功序列制度って、終身雇用制度と共に、この国の企業や役所に古くから採用されてきていて、勤続年数や年齢などに応じて役職や賃金を上げていく、という制度ですね。この頃では欧米の企業に倣って成果主義、実力主義を採用してこの制度を廃止してしまったところもあるようですが、どうでしょうか。それぞれ長所・短所があるでしょうから・・・。



『「分かりやすい表現」の技術 意図を正しく伝えるための16のルール』藤沢晃治/講談社


160 火の見櫓のプロポーション

2011-06-03 | A 火の見櫓っておもしろい


160 筑北村本城にて 撮影日110602

■ 火の見櫓のプロポーションを総高/脚幅で示すことと、逓減率について最上段横架材長/初段横架材長を考えたことを数日前に書いたが、これはわが国の木塔に関する論考『五重塔はなぜ倒れないか』上田篤 編/新潮新書に紹介されている考え方に倣ったものだ。

この本によると、わが国の木塔の塔身幅に対する総高比は三重塔で5前後が大半であり、五重塔では6を超えるものが多いという。

火の見櫓の場合、どのくらいの数値が一般的なんだろう。4くらいかな・・・、4ということは火の見櫓の高さが脚幅の4倍ということ、脚幅を3mとすると高さが12mになるが、どうだろう・・・もっと高いのかな。

今回取り上げた火の見櫓も東筑摩郡筑北村本城(旧本城村)で見かけた。随分ずんぐりした櫓だ。一般的なプロポーションの数値より小さい値(脚幅に対して高さが低い)であることは間違いない、と思う。

やはりいくつかの火の見櫓でこの数値をざっくりと押さえてみよう。


 


159 東筑摩郡筑北村の火の見櫓

2011-06-02 | A 火の見櫓っておもしろい


159 筑北村本城

 信号表示板がなければ、これが火の見櫓だとは気がつかなかった、と思う。 筑北村で見かけた火の見櫓。半鐘はついているのかな・・・。近づいて見上げてみると、あった!



梯子に控え柱を設置した型。見張り台まわりの納めはなかなか上手い。別の角度から見ると、確かに半鐘がついている。