和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

首相一人。

2008-10-15 | Weblog
地域の山車引き回しが10月12日にありました。
今年は臨時会計で、祭り当日の会計担当。
あとは、25日の反省会を残すのみ。
いやあ、いろいろあって、楽しかった。
それで、このブログ更新を、すっかり忘れておりました。

さてっと、その間に読んだのはというと、
ちくま学芸文庫の水野弥野子訳「正法眼蔵随聞記」。
現代語訳で、やっと内容が理解できました。

それはそうと、文芸春秋11月号の新聞エンマ帖。
そこにあった、「衆院解散」の文字。
気になる箇所、しっかりと引用しておきます。

まず
「福田康夫前首相の突然の退陣表明によって幕を開けた自民党総裁選騒動。・・」とはじまっておりました。ちょっと新聞の動向を丹念に調べてあるので、きちんと引用しておきます。

「最初に『暴走』したのが読売。まだ自民党総裁選が告示される前、候補者も確定していなければ、臨時国会の召集日も決まっていない9月6日付朝刊で「『10月上旬解散』濃厚」「11月9日投票軸に」との見出しを一面トップに打ち、記事では『臨時国会で新首相の所信表明演説と各党代表質問を行った直後の10月上旬に衆院を解散する方向で、自民党が公明党と調整に入った』と自信満々。さらにご丁寧にも『予想される政治日程』と題した日程表を掲載、『10月3日(金)または6日(月)衆院解散』『10月28日(火)公示』『11月9日(日)投開票』という具体的な日取りまで書き込んでいた。・・・他紙も負けてはいない。毎日が『衆院選11月9日投票有力』(8日付)と読売に追随すれば、産経も『?』マーク付きながら、『10月26日 衆院選の投開票」を予想し続けた。そんな中で目を引いたのは、それまで慎重姿勢を維持してきた朝日がついに18日付朝刊の一面トップで『来月26日 総選挙へ』『3日解散 自公合意』と、完全な『断定報道』を行なったこと。他紙を含め、これで完全に流れは『10月26日選挙』に固まってしまう。・・・
一連の選挙日程報道を『暴走』と呼ぶのには理由がある。まず、衆議院の解散権を持つのは首相ただ一人で、その新首相が確定していない段階で、なぜ解散・総選挙の日程が決まっていくのか、という疑問に全く答えていないという点がひとつ。・・・また冒頭解散を与党が模索したのは、総選挙で盛り上がった熱気が冷めないうちに解散・総選挙を行なえば勝てる可能性が高いという『党利党略』に他ならず、そこには『国民のため』という視点が完全に欠如している。この点を批判した記事があっただろうか。」


私に思い浮かぶのは、佐藤栄作首相の退陣記者会見。
1972年6月。
「新聞記者は出て行ってくれ。
 僕はテレビを通じて国民に直接話したい。
 新聞の文字になると(真意が)違う」
と言って新聞記者を会場から退席させて、
一人テレビカメラに向かって演説したのでした。


佐藤首相の一人演説。あれから36年。


コメント
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