和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

君知るや。

2013-10-25 | 地震
近所の高校の、古い本をお借りできる。
さっそく、パラパラ。

貴島憲先生による「復興の歌」というのがありました。
「復興の歌は、昭和6年正式の校歌ができるまで、
生徒、並びに卒業生が校歌のような気持ちで歌っておりました。」とあります。
なんでも「大正12年9月関東大震災の直後」につくられた歌のようです。

歌詞は8番まであり、そこから
震災に関係しそうな箇所だけとりあげてみます。


 大地震(ふる)いて新たなる 命四海に漲りぬ
 厳(おごそ)かなれや土の色 いざ固くとれ鍬の柄(つか)


 太平洋の朝風に 汗拭く心地君知るや
 生気溢るる黒土に 種蒔く思い君知るや


 天変我に何がある 地異はたわれに何がある
 力溢るる我が友の 復興の意気君見ずや


 汗する者に光あり 恐れぬ者に栄あり
 剛健敢為(かんい)若人は 足踏みしめて立たんかな



この貴島憲先生のエピソードもありました。

「先生は修学旅行で生徒を関西方面に引率した。京都で生徒たちに、『お前等はもう一人前だから、ここで解散する。間違いなく家に帰れよ』と、旅行団を解散してしまった。生徒の中には四~五日も遅れて帰宅した者もあったとか。」

うん。この高校の創世記は、面白そうです(笑)。


コメント
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