昨日、親類の葬儀。
私の実家は日蓮宗で、その親類も同じく、同じお坊さんでした。
実家の法事の際に、家でお坊さんにつられ読経しております。その調子で、
葬儀場でも、読経がはじまれば、普段通りに声をだす事ができました。
今は、火葬をする前に、葬儀場にて、初七日法要の読経もすませます。
その初七日法要の読経で、私は、はじめて聞く箇所がありました。
今回はそれを紹介します。
それは読経本の裏に印刷されている箇所でしたのでたどる事ができました。
『 妙法蓮華経 如来神力品 第二十一 』
『 その時に仏。上行等の菩薩大衆に告げたまわく。・・・ 』と始まります。
短い箇所なので、すぐに読めてしまいますが、
聴いていて、最初に私にもわかりやすかった箇所は後半でした。
『・・・もしは園の中においても。
もしは林の中においても。
もしは樹の下においても。
もしは僧坊においても。
もしは白衣(びゃくえ)の舎(いえ)にても。
もしは殿堂に在っても。
もしは山谷(せんごく)曠野にても。
この中にみな塔を起て供養すべし。
所以(ゆえ)はいかん。
當(まさ)に知るべし是の處は。
すなわち是れ道場なり。
諸仏ここにおいて。
阿耨多羅三藐三菩薩(あのくたらさんみゃくさんぼだい)を得。
諸仏ここにおいて。
法輪を転じ。
諸仏ここにおいて。
般涅槃(はつねはん)したもう。 』
次に、『 若(も)しは園の中においても 』のすこし前を引用してみます。
『 ・・・是の故に汝等(なんだち)。如来の滅後において。
まさに一心に。受持読誦(じゅじどくじゅ)し。
解説書寫(げせつしょしゃ)し。
説の如く修業すべし。
所在の国土に若しは受持読誦し。解脱書寫し。
説のごとく修業し。若しは経巻所住(こうがんしょじゅう)の處あらん。』
このあとに、
若しは園の中においても。若しは林の中においても。・・・
と続くのでした。
さてっと、ここまで引用したからには、最初の難しそうな箇所を
引用して全文引用といきましょう。
『 その時に佛。上行等の菩薩大衆(ぼさつだいしゅう)に告げたまわく。
諸佛の神力(じんりき)は。是(かく)の如とく無量無辺。
不可思議なり。若し我この神力をもって。無量無辺。
百千満億阿僧祇劫(ひゃくせんまんのくあそうぎこう)において。
属累(ぞくるい)のためのゆえに。この経の功徳を説かんに。
なお盡すことあたわじ。要を以て之れを言わば。
如来の一切の所有の法。如来の一切の自在の神力。
如来の一切の秘要の蔵。如来の一切の甚深(じんじん)の事(じ)。
みなこの経において宣示顕説(せんじけんぜつ)す。
是の故に汝等。如来の滅後において。まさに一心に。
受持読誦し。解説書寫し。説の如く修業すべし。・・・・・・ 』
この『 若し我この神力をもって 』と
『 我 』という言葉がでてきますが、この我は、日蓮のことでしょうか。
などと思いながら、
繰り返される『 受持読誦(じゅじどくじゅ)し。
解説書寫(げせつしょしゃ)し。・・修行すべし。 』
という箇所が気になるのでした。
まあ、そういうことで、ここに書き写しておくわけです。